「Tシャツがベタついて不快」を解消するなら“素材選び”が重要!素材別メリット・デメリットを紹介
Tシャツを着る機会が増えるこの季節。半袖を着ているのに、暑さや汗によるベタつきで不快に感じることはありませんか? Tシャツに使われる素材によって、着心地や機能性は大きく変わるため、“素材選び”が重要です。今回は、オリジナルTシャツを販売・作製している株式会社フォーカスに「夏に最適なTシャツの素材5つ、それぞれのメリット・デメリット」を教えていただきました。
教えてくれたのは……株式会社フォーカス
ECサイト「CLAT-JAPAN」を運営し、オリジナルタオルやTシャツの販売、商品へのプリント・刺繍加工を行っている。タオルやTシャツ、バッグなど繊維製品を多く取り扱っているため、商品の選び方や長持ちさせる洗濯方法、消臭・洗浄テクニックなどの実用的なコンテンツも提供。「集う価値に彩りを」という理念のもと、信頼性の高いサービスとオリジナル商品を通じて、お客様の一生の思い出になるかもしれない”その日”を彩るイベントをサポートしている。
1.コットン(綿)
コットンは、半袖Tシャツやインナーなど、多くの衣類に広く使用されている素材です。
メリット
通気性や吸水性に優れ、軽量であるため、夏でも涼しく着られるという大きなメリットがあります。また、繊維の先端が丸みを帯びている特徴があることから、化学繊維では得られない肌触りのよさが魅力。肌がデリケートな方やアトピー性皮膚炎の方、小さな子どもや赤ちゃんも安心して着られます。
デメリット
水を多く吸収すると生地が重くなり、肌に張り付きやすいのがデメリットです。汗でTシャツが張り付くと、下着のラインが透けてしまう可能性があります。屋外イベントや水辺など、汗や水で濡れやすい場所で着る場合は注意しましょう。
2.リネン(麻)
リネンもコットンと同じく天然素材の一種で、夏物のパンツやスカートなどに使われることが多い素材です。最近ではTシャツの素材としても注目されており、おしゃれなデザインも増えています。
メリット
リネンの大きな魅力は通気性のよさです。特有の清涼感もあり、汗や水で濡れても生地がべたつきにくいため、夏の衣類に最適。リネン素材のナチュラルな風合いは、さりげないおしゃれ感を引き出してくれます。
デメリット
リネンには白やベージュなどの淡い色の商品が多く、着用時には下着が透けないように注意が必要です。
3.ポリエステル
ポリエステルは化学繊維の一種です。高いストレッチ性から、スポーツ用のウェアにも多く使われている素材です。
メリット
肌触りがつるつるとしており、吸湿速乾性に優れているため、汗をかいてもべたつきにくく快適に過ごせます。さらに、光を通しにくい性質が紫外線対策としても有効で、夏のTシャツ素材として理想的と言えるでしょう。また、型崩れや色落ちしにくく、洗濯しても縮みやシワが目立ちにくいため、お手入れが簡単なのも高ポイント。手ごろな価格で購入できることも魅力です。
デメリット
洗ったり擦ったりすると、繊維が毛羽立ちやすくなります。洗濯の際は、ネットに入れて洗うことをおすすめします。
4.レーヨン
レーヨンは、木材パルプを原料とする再生繊維で、元々はシルクの代用品として開発された素材です。エレガントな雰囲気が感じられる上質な光沢感があります。
メリット
肌触りが柔らかく、吸湿性や通気性に優れているため、夏はもちろん一年を通して着やすい素材です。また、消臭効果があり、汗の臭いを軽減してくれるため、特に夏場にぴったりです。
デメリット
レーヨンはデリケートな素材で耐水性が低く、シミや汚れが落ちにくいのが難点です。夏向けの素材ではありますが、汗を多くかく状況よりも、おしゃれを楽しむシーンでの着用に適していると言えます。
5.混紡素材
混紡素材とは、綿やポリエステル、レーヨンなど、複数の素材を組み合わせて作られた素材を指します。例えば、「ポリエステル70%、綿30%」といったように表記されることが一般的です。混紡素材は、含まれる素材とその比率によって、肌触りや着用感、機能性、商品価格が大きく変わります。
素材の割合によっては、あまり夏向きではない場合もあるため、混紡素材のTシャツを選ぶ際にはタグを確認して素材の割合をチェックすることが大切です。
夏を快適に過ごせるTシャツを選ぶ際は、素材だけでなく、機能や加工にも注目するとよいとのこと。具体的なポイントについては、次回の記事で詳しくご紹介します。
shukana/webライター