三谷幸喜作・演出の抱腹絶倒エンタメ、三谷文楽『人形ぎらい』 WOWOWにて今冬に放送・配信
WOWOWにて、三谷文楽『人形ぎらい』が今冬に放送・配信されることが決定した。
三谷幸喜が2012年に発表した文楽作品『其礼成心中』。文楽の伝統と技芸に敬意を表しながら、新しい視点と演出で創作した超・エンターテインメントとして、文楽の魅力を伝え大好評を博した。あれから13年、三谷文楽の待望の新作『人形ぎらい』を放送・配信する。
時は現代の大阪、文楽の劇場。演目によってさまざまな役を演じる文楽人形たち。主役の人形もいれば脇役専門もいる。今回の主人公はそんな人形たち自身。脇役の名優で嫌みな小悪党を演じさせたら天下一品の“陀羅助（だらすけ）”を中心に、人形たちが抱腹絶倒の騒動を繰り広げる。
監修・出演（人形遣い）に、「其礼成心中」公演の仕掛け人・吉田一輔。作曲・出演（三味線）に鶴澤清介。出演（太夫）に、2022年に太夫に与えられる最高の資格である「切語り」に昇格した竹本千歳太夫と、豪華メンバーが集結。三谷幸喜と最高の演者、そして人形たちが魅せる新たな挑戦を見逃さないでおこう。
【ストーリー】
槍の名人で色男の権三と人妻おさゐが不義密通の濡れ衣を着せられる、近松門左衛門の人形浄瑠璃「鑓の権三重帷子」。こたびこれを演じるのは、権三役の源太とおさゐ役の姐さん、そして万年引き立て役の陀羅助。ところが陀羅助は、憎まれ役ばかりを演じさせられることにそろそろ我慢の限界。目の前に現われた近松門左衛門に、自分を主役にしてほしいと訴えるもののあっけなく却下。ところがその晩、人形たちが置かれている人形部屋で大事件が発生。ついには人形たちは劇場を飛び出して、それぞれに大阪の街を駆け回る……。
