ストレス社会を生き抜くために知っておきたい「気の持ちかた」とは?【眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話】
「人は人、自分は自分」が幸せのカギ
仕事のプレッシャーや育児・介護疲れといった精神的なストレスも、自律神経を乱す大敵です。中でも避けて通れないのが、対人関係によるストレスだと思います。
他人が自分の思い通りにならないことにもどかしさを感じたり、他人と自分を比べて劣等感を抱いたり……これらは私たちの心を蝕むストレスとなり、自律神経のバランスを大きく崩す原因になります。
対人ストレスは自分一人で解決ができず、悩みが深刻になりやすいためです。
そうしたストレスから自由になるには、「人は人、自分は自分」という考えを持つことが大切です。自分の中にブレない軸を持ち、他人の意見に左右されない確固たる価値観を据えるのです。
とはいえまったく人目を気にしない、コンプレックスを持たないなどということは、そう簡単に実践できるものではありません。どれほど意識しないよう努めても、他人の目や言動が気になるのは人としてごく自然な反応。
そこで求められるのが「気にしない」ことよりも、「放っておく」ことへ考え方をシフトすること。自分に向けられる評価や他人の目から距離を置き、関知しないようにするのです。
心が乱れそうなSNSやネットの情報を見ないようにする、気分の晴れることだけを考えるなど、自律神経を安定させることを最優先に考えましょう。それこそがあなたの人間力を磨く一歩であり、幸せへの近道となるのです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』 著:小林弘幸