BASEの1〜9月の売上高は前期比35%増の112億円を計上
ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を運営するBASEは11月6日、2024年12月期の第3四半期決算を発表した。累計での売上高は112億9700万円(前年同期比35.5%増)、営業利益は7億9900万円(前年は4億2000万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億8700万円(同5億1400万円の赤字)だった。
主力のBASE事業が好調を維持しており、1月16日に月額の有料プランを5,980円から19,980円に値上げしたが、第3四半期においても離脱する利用者は想定よりも抑制された。売上高は前年同期から15.8%増となる64億7000万円と2桁の増収だった。前年同期は1億8100万円の赤字だったセグメント利益は黒字化を達成し、6億7000万円だった。
オンライン決済サービスのPAY.JP事業は、加盟店が順調に増加し、売上高は前年同期から64.5%増となる41億8700万円だった。前年同期は利益がゼロだったセグメント利益も改善し、1億9900万円を計上した。
また、その他事業は第3四半期からYELL BANK事業に名称を変更し、事業資金の提供サービスを展開する同事業は、売上高は前年同期比212.2%増となる6億4000万円、前年同期は4500万円の赤字だったセグメント利益は2億7100万円だった。
BASEは8月6日に越境EC事業を運営するwant.jp(ウォントジェーピー、本社:東京都港区、代表:金泰成)を子会社化しており、既存の事業とは独立したセグメントで計上する予定だ。2024年12月期の連結業績では売上高は4億300万円、営業利益は3400万円程度を計上する見込みだ。
want.jpの2023年12月期決算は、売上高は19億3900万円、営業利益は4億2300万円の赤字、親会社株主に帰属する当期純利益は4億9300万円の赤字で、2期連続で最終赤字を計上している。だが、want.jpは全商品を全世界向けに一元発送が可能なロジスティクスを確立しており、今後さらに越境ECのニーズが高まることから業績への貢献が期待できる。
BASEの2024年12月期の連結業績予想は、売上高は155億円(前年比32.7%増)、営業利益は2億円(前年は4億2500万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は1億9800万円(同6億600万円の赤字)を見込んでいる。