風になびく翁の"ひげ" 海老名市本郷で
海老名市本郷の池亀かよさん宅の庭で、オキナグサのひげが風に揺れている。
オキナグサは乾燥を好む山野草。古くは日本全国で見られたが、環境の変化に伴い、自然下では分布を減らしている。
花を枯らした後の実に付く白く長い毛が老人のひげの様に見えることが「オキナグサ」の名前の由来。
池亀さん宅のオキナグサは、故郷山形の仲間から種を譲り受け、植えたもの。15年前から育て始めた。乾燥し、風の抜ける本郷の環境に合い、数を増やしていった。
例年3月ごろに花が咲き、4月末から5月上旬まで"ひげ"をつける。その後は綿毛となり、風に乗せて種を飛ばしていく。池亀さんは「見ていて本当に愛おしい。この魅力が多くの人に伝われば嬉しい」と話している。見学希望者は池亀さん【携帯電話】080・6645・2898に事前に連絡してからの訪問を。