柳瀬川で59cm頭に良型マルタウグイを手中【埼玉】3時間のルアー釣りで4尾の満足釣果
4月5日(土)。今季はもうマルタウグイ釣りを諦めかけていたが、この日は偶然にも小型船舶免許の更新日。午前中の短時間釣行での“無謀な挑戦”を決行すると、まさかの本命が釣れてくれた。良型も混じり、午後の講習前に大満足の釣果を得られたので、その様子をレポートしたい。
柳瀬川の釣り場情報
柳瀬川は埼玉県所沢市にある山口貯水池(狭山湖)を水源とし、東京都東村山市・清瀬市を流れて再び所沢市、新座市を経て、志木市で新河岸川と合流する河川だ。
淡水釣りの人気スポットとして知られているが、河口部では海からの遡上魚も狙えるため、さまざまな魚種が釣れるおすすめの釣り場である。
ただし、現在は広範囲で河川工事が進められているため、濁りや作業時間の影響を考慮する必要がある。今回選んだポイントは筆者にとって初挑戦の場所だが、以前から「マルタウグイ釣りに向いている」と感じていたエリアである。
マルタ釣りタックル
今回は、ライトタックルとメインタックルの2本立てで挑んだ。というのも、ポイントは流れがきつく、大物がヒットして流されると、ライトタックルではやり取りが難しくなるおそれがあるからだ。
メインタックル
・ロッド:プロマリン アクロスシーバス 90ML
・リール:ダイワ クレスト LT3000C
・ライン:デュエル カーボナイロン 3号(13lb)
・ ルアー:シンキングミノー5g、スプーン8g
ライトタックル
・ロッド:TACKLAND 180UL
・リール:オルルド釣具 マジョルド 3000番
・ライン:サンライン クインスター 2号(8lb)
・ルアー:同上
早朝マルタ釣行
この日は朝4時に自然と目が覚めた。「今日は午後から船舶免許の更新講習がある……」と一瞬迷ったが、「3時間なら釣りに行ける!」と即決。昨年、マルタの大群を見つけたエリアへと向かうことにした。
もちろん、他の河川にも実績のある激アツポイントはあるのだが、今回はとにかく時間がない。準備をササッと済ませて車に乗り込み、弾丸釣行へと出発(笑)。
朝の柳瀬川でマルタのライズ
急いで到着すると、狙っていたポイントにはフライマンとバサーが数名いるだけ。目星をつけていた場所はガラ空きだった。釣り人に軽く挨拶しながら向かっていくと、早朝から水面ではバシャバシャとライズが起きており、まさに“激アツチャンスタイム”の様相を呈していた。
「これはもらったな」と思い、急いでタックルをセットしてキャストを開始。
本命マルタウグイを釣る
昨年同様、群れの後方からアップクロス気味にキャストし、群れの頭付近へルアーを通すと数回ヒット。しかし、いずれもバラしてしまう。とはいえ、群れは逃げない。諦めずにキャストを続けていると、ついにフッキングが決まり、しっかり口に掛かった!
慎重にやり取りをして、1年ぶりのマルタウグイとの再会。思わず感動。
良型マルタウグイがヒット
続けてすぐにもう1尾ヒット。今回は下流に走られることもなく、あっさり御用。小型だったため軽く計測してリリース。
ところがその後は沈黙。残り時間はあと1時間。「これはまずいな…」と焦り始めたその時、水面が再び騒がしくなり群れが活性化。群れの頭をかすめるようにルアーを通すと、1尾が反転!そしてドラグが鳴る!
「これはデカい!」と直感。しかし、魚は下流へ走り流れに乗られてしまう。「もうダメか……」と覚悟したが、なんとか踏ん張って合流部のヨレに誘導し、タモでランディング成功!
59cmマルタウグイ登場
明らかに良型とわかるサイズ感。ニコニコしながらメジャーを当てると、なんと「59cm」。胴回りも太く、体重は2.5kgクラス。
お腹の卵を出したので、素早く写真を撮ってやさしくリリース。「今日来てよかった…!」と満足感に包まれる瞬間だった。
マルタウグイ4尾で納竿
さらにもう1尾、50cm級を追加。合計4尾の釣果となった。サイズも良型ぞろいで、気持ちよく納竿。車へ戻り、午後の講習会に向かう。
「まさかここまでうまくいくとは……」と笑いながら一息つき、会場へと向かった。
講習も気分上々
午後は予定通り、小型船舶免許の更新講習会に参加。釣果に満足していたおかげか、講師の話もすんなり頭に入り、集中して受講。無事に更新を終えて帰宅した。
家に帰ると、家内には呆れられてしまったが、子どもたちからは「イイの釣れてよかったね」と褒めてもらい、心地よく一日を締めくくることができた。
そして「また来年」とはならないのが釣り人の性。次回の挑戦も、すでに待ち遠しい(笑)。
<なおぱぱ/TSURINEWSライター>