「キッチン排水口」の流れが悪いときに行うべき”5つの対処法”「自分で直せる可能性も!」
毎日何度も水を流す「キッチンの排水口」。以前よりも水の流れが悪くなったと感じることはありませんか? 「まだ流れてはいるから」と放置していると、状況が悪化して大がかりな修理が必要になるかもしれません。今回は、ライオンケミカル株式会社の方に、「キッチン排水口の流れが悪いときの対処法」について教えていただきます。
教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社さん
創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、殺虫剤、入浴剤、洗浄剤、消臭剤など、幅広い日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。「よりよいモノを、よりリーズナブルに」を合言葉に、NB・PB・OEM事業を拡大中で、和歌山県から全国、世界へと販売網を展開している老舗企業です。
キッチン排水口の流れが悪いときの対処法とは?
前回の記事では、「キッチン排水口の流れが悪いときの、代表的な4つの原因」についてお伝えしました。今回は、流れが悪いときの具体的な対処法を解説していきます。
【1】ゴミ受けの汚れを取る・ゴミ受けを交換する
まずは、排水口についているゴミ受けに溜まったゴミを取り除き、定期的に洗うことが重要です。漂白効果のある洗浄剤を使うと、ヌメリやニオイを抑えることができ、ゴミ受けをきれいに保ちやすくなるのでおすすめです。
また、ゴミ受けは100円ショップなどでも気軽に購入できる場合が多いため、長く使っていて変形や破損が見られる場合は、新品への買い替えも検討しましょう。
【2】重曹で排水口を掃除する
排水口のヌメリや軽度の油汚れには、「重曹」を使った掃除が効果的です。
【重曹を使った掃除の手順】
1. ゴミ受けを取り外して、汚れを捨てます。
2. 重曹を排水口周辺に振りかけます。
3. 重曹をかけた部分を濡れたスポンジで磨きます。
4. 40~50度のお湯で洗い流します。
※油汚れがひどい場合は、30分ほど置いてから洗い流しましょう。
【3】お湯を勢いよく流す
油汚れが原因で排水口が詰まっている場合には、40~50度程度のお湯をシンクに溜め、勢いよく流すことで改善する場合があります。
排水管内で冷えて固まってしまった油汚れが押し流されることで、排水口の詰まりが解消する仕組みです。ただし、60度以上のお湯は配管を傷めてしまうおそれがあるため、お湯の温度は60度を超えないようご注意ください。
【4】固形物を取り除く
固形物が原因で流れが悪くなっているときは、ピンセットやラバーカップを使って取り除く方法もあります。その際、無理やり押し込むと配管が傷ついたり、詰まりがさらに奥へ入り込んでしまうリスクがあるため注意しましょう。排水口に手を入れる際はゴム手袋を着用し、衛生面でも配慮が必要です。
【5】水道修理業者に依頼する
排水口の流れが悪い状態が長期間続いたり、重度の詰まりが疑われるときは、水道修理業者に相談するのが適切です。
素人判断で無理に詰まりを取り除こうとしたり、配管を分解したりすると、破損のリスクや水漏れなどのトラブルが発生するおそれもあります。
試してみても解消しないときはプロへ相談を
キッチン排水口の流れが悪くなったときは、自分で対処できるケースも多くあります。まずは、こちらでご紹介した対処法をお試しください。しかし、それでも解消しない場合は、大がかりな故障を防ぎキッチン周りを清潔に保つためにも、早めに修理業者へ相談しましょう。
次回の記事では、「キッチン排水口の詰まりを解消する際の注意点」についてお伝えします。
鈴木杏/ライター