Yahoo! JAPAN

【リアル給与明細】39歳、印刷業。損したくない……。副業を始めたら税金はどうなる?【FPが解説】

4yuuu

【リアル給与明細】39歳、印刷業。損したくない……。副業を始めたら税金はどうなる?【FPが解説】

読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【39歳 印刷業】

【画像】39歳、印刷業の給与明細を見る

【リアル給与明細】39歳、印刷業の場合

プロフィール

39歳、男性
印刷業

▼現状
仕事内容は、印刷物の発注、梱包、出荷対応など
労働時間は月136時間、残業は無し
ボーナスは10万円程度

【相談内容】副業を始めることになりました。税金や保険料について知りたいです。

解説するのは……

◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。

現在のお給料は平均と比べると?

質問者さんと同年代・同業種の平均年収は約397万円*です。
質問者さんの現在の年収は約360万円ですので、質問者さんのお給料額は、平均より低い水準と言えそうです。

*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」

副業を始める際の注意点

質問者さんは、副業を始めるにあたり、税金や保険料などについて知りたいとのこと。
最近は、副業をする方も増えていますね。

副業は、他の会社などに勤務する「給与所得」、フリーランスや個人事業主として行う「事業所得」など、所得区分により税務上の立ち位置が異なります。

ここでは、副業をする際に共通する注意点について見ていきましょう。

1.会社の就業規則を確認

副業を始めるにあたっては、ご自身が勤務する会社の就業規則を確認しておくことが重要です。

副業が許可されていても、その内容や就業時間などに制限がある場合もあります。
トラブルを未然に防ぐためにもよく確認しておきましょう。

2.副業の年間所得20万円以上は確定申告が必要

本業以外の年間所得が20万円以上の場合、確定申告が必要です。

所得とは収入から経費を引いたもの。
通信費や旅費・交通費など、仕事に必要な経費は所得から控除できるので、レシートや領収書はしっかりと保管しておきましょう。

確定申告は難しそうと思われがちですが、e-Taxを利用してスマートフォンからでも手続きが可能*ですよ。

*……参考:国税庁「スマホで確定申告(副業編)」

3.翌年の住民税に注意

住民税は前年度の所得に基づいて計算されます。
このため、副業による収入が増えると、翌年の住民税が増える可能性があるという点に注意が必要です。
また、副業の所得金額が20万円以下であっても住民税の申告は必要となります。

副業は、収入アップだけでなくスキルアップにも役立ちますが、本業に支障が出ないようにすることが最も重要です。
健康管理や時間管理を大切にして、無理をしないよう気を付けてくださいね。

まとめ

stock.adobe.com

・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。

・副業の年間所得20万円以上は確定申告が必要です。

・翌年の住民税に注意が必要です。

※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。

【関連記事】

おすすめの記事