【コメ高騰】激安スーパー「トライアル」最安のブレンド米『北海道のお米』はどんな味? 食べてみた正直な感想
備蓄米放出も、いまだ止まらないコメ高騰。朝日新聞によると、2月の米の業者間取引価格が過去最高値を更新したらしい。キープされるだけでも高かったものがさらに上がっているのだ。
輸入米も視野に入れて安い米を探している人は増えているのではないだろうか。そんなわけで当サイトではこれまで、業務スーパーのカルローズ米、西友の台湾米、日本のブラジルのタイ米の真相を報じてきたが、今回は初めての日本米。激安スーパー「トライアル」で売られている最安の米を買ってみた。
・ブレンド米
激安スーパーとして知られているトライアル。都内にはないため栃木県在住の砂子間正貫記者に購入を託したところ、購入してきてくれたのは以下の米だった。
その名も『北海道のお米』。ブランドなどは書かれておらず、そのかわりに袋には「北海道で栽培されたお米だけを丹念に精米して袋詰めしています」の文字が記載されている。
原料玄米の表記には、「複数原料米」と書かれているためブレンドされているのだろう。ブレンド米とは言え、国内産10割だ。で、その価格はいくらだったかと言うと……
4kgで税込2999円。
・トライアルの米事情
一瞬、安く感じたけれど4kgなところに注意が必要。単純計算すると5kgで約3749円である。5kgで言うと、そこまで安いという感じはしない。とは言え、砂子間記者いわく、トライアルの米状況は以下の通りだったらしい。
砂子間正貫「僕が行ったのは足利店なんですが、5kgの米で一番安かったのは値札に『山形米』と書かれた米で完売していたんですね。で、その米は5kg税込3899円でした。
『北海道のお米』は単純計算すると5kg3749円なので足利店に売られていた中では最安と言えるでしょう。ちなみに、栃木県産コシヒカリは5kg4249円でした」
──その状況を考えると確かに安い。業務用スーパーでカルローズ米を購入したのは2月中旬のことだったが、正直、その時から比べてもまた1段階ギアが上がったように感じる。
・食べてみた感想
というわけで気を取り直してお伝えすると、国産米で4kg税込2999円は今や安い。そんなトライアルの『北海道のお米』を食べてみたところ、これまでの最安米よりもっちりしている。
私はここ1カ月、記事で購入した各スーパーの海外米を自炊で消費してきたけれど、それに慣れた状態から国産米を食べるとやっぱり違う。単品で食べた時はほぼ同じに感じた西友の台湾米よりも粘り気が強い。
一方で、粒立ちは台湾米やカルローズ米の方がビッとしている。西友の台湾米とどちらがウマイかは、粘り気を優先するか粒立ちを優先するかの違いであるように感じた。これまで海外米を食べてきた編集部メンバーの意見は以下の通り。
P.K.サンジュン「粘り気がやっぱり違うね。モチッとしてる」
原田たかし「確かに、お箸への付き方からすでに違う感じがします」
砂子間正貫「あと、部屋に入った瞬間の香りが違いましたね。米の強い香りを感じました」
──やはりと言うべきか。これまでで最も好評であった。
輸入米にブレンド米と各社の戦いを感じる令和のコメ高騰問題。NHKによると、今月3日から9日までの全国のスーパーおよそ1000店でのコメの平均価格は税込4077円だったそうな。4000円超えはデータがある2022年3月以降では今回が初めてらしい。
こういった政府の公表データって実感がない場合も多いんだけど今回はマジで実感する数値である。現場でも抜け道のなさを感じる米価格。どうなっていくのか、今後を見守りたい。
参考リンク:朝日新聞、NHK
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.