おコメの高騰が経営を圧迫…弁当店が全国で倒産ラッシュ 道内のお店はどうやりくりしているのか?【まりサーチ】
北海道の朝の報道情報番組「イチモニ!」のニュース企画「まりサーチ」
今回はコメ価格の高騰などで弁当店の経営がピンチです。現状を取材しました。
湯浅孝臣代表「大盛りやリーズナブルな価格のお店は利益も少ないですからそこにさらに追い打ちでお米の高騰となるちょっと厳しい状況。これからちょっとどうなるか」
街の弁当店がいまピンチを迎えています。
帝国データバンクによりますと、仕出しやテイクアウトを中心とした弁当店の倒産は、今年1月から5月で22件でした。過去最多だった去年の同じ時期を上回っていて、このペースが続けば年間でも最多になる可能性があるということです。
特に去年からのコメの価格高騰が経営を圧迫し、事業を諦めるケースが目立ち始めているということです。
札幌市北区の弁当店でも悲鳴が…。
湯浅孝臣代表「今年に入ってからこのままでは厳しいということで全体的に8%ほど値上げをした」
こちらのお店では、去年まで税込み380円だったお弁当が、先月末から税込429円とおよそ50円の値上げをしました。
また、おかずたっぷりの名物1キロ「のり弁当」も容器を小ぶりなものに変更しましたが、価格を半額以下にすることでお客さんの理解を得ているといいます。
道内でも販売がはじまった備蓄米については。
湯浅孝臣代表「うちみたいに大量(お米を)仕入れるところに関しては、(備蓄米)が入ってくる実感はまだない」
「ある程度安く仕入れられたらそれに合わせた価格でお客様にも還元できたらと思っているが、いまのところは入ってきていない状況なのでまだちょっと厳しい」
帝国データバンクが弁当店に聞き取った経営の状況がこちらのグラフです。およそ3割が「赤字」、およそ2割が「減益」=つまり利益が減ったと答えていて、半数以上の店が業績が悪化したと答えているんです。
備蓄米が行き渡って早く価格が落ち着くことを願うばかりです。