【倉敷市】mt ex展 at 愛美赤煉瓦館(2024年10月3日~30日開催)〜 迫力満点のテープアートと参加者が楽しめる仕掛けがたくさん
カモ井加工紙株式会社が製造するマスキングテープ「mt(エムティー)」。mtは2008年に誕生し、20色が発売されました。文房具用だけでなく工業用にも使われているmtは、今もなお多くのファンを魅了し続けています。
筆者は美術や文芸が好きで、アートを感じられる倉敷のまちを歩くことが趣味でもあります。
そんななか、見つけたのが「mt ex展」。マスキングテープといえば文房具というイメージが強かったため、一体どんなイベントなのか興味津々に。
そこで、愛美赤煉瓦館西館で開催される「mt ex at IVY RED BRICK HALL(エムティー イーエックス アット アイビー レッド ブリック ホール)」へ行ってきました。
世界各地でテープアートの制作・展示を行う、Atau氏のテープアートも見どころです。イベントのようすを紹介します。
会場の外観を彩るAtau氏の「テープアート」に圧倒
「mt ex at IVY RED BRICK HALL」を主催しているのは、カモ井加工紙株式会社です。2024年10月3日~30日に愛美赤煉瓦館西館で開催されました。会場の出入口は、Atau氏のマスキングテープのアートで彩られています。
Atau氏は、ベルリンを拠点とするテープアーティスト。「空間の再構築」をコンセプトに、新たな空間体験を創り出しています。
作品を見て直感的に感じたのは、海や空、そして大地でした。
青や黒で描かれた曲線は雲、白と青で描かれた曲線は空に見えます。その間に伸びる赤や橙・黄の曲線は、太陽や日光を感じさせます。
同時に力強さや生命力、情熱を感じて思わず圧倒!
桃太郎のテープアートがお出迎え mt ex IVY RED BRICK HALLのようす
筆者が行ったときは平日でしたが、たくさんの人がいました。Atau氏のアートの前で写真を撮る人たちで賑わっていました。
そのまま会場へ進むと、マスキングテープの売り場が並んでいます。
1本の芯に巻かれたものや、昔ながらのパッケージに包まれたものなど、さまざまなマスキングテープがありました。
たくさんの種類のマスキングテープがずらり。あまりの種類の多さにずっと迷ってしまうほどです。
さらに、1つのカップにマスキングテープを詰めて作る「mt choice タピオカカップ」では、好きなマスキングテープを詰めて購入できます。1つのカップに9〜10個ほどマスキングテープが入れられます。値段は1,100円(税込)で、蓋はきっちり閉まることが条件です。
新感覚 マスキングテープのガチャガチャ
筆者がおもしろいと感じたのは、mtのガチャガチャです。
300円で回せるものが2台と、100円のものが1台ありました。300円のガチャガチャは、受付の店員さんに300円を渡してコインをもらいます。そのうち1台は、ヘアゴムガチャになっていました。
ガチャガチャのほかに、mtつかみ取り(1回500円)もありました。つかみ取りは、手を入れてから20秒以内に箱から出すようになっています。
筆者は、100円のガチャガチャを回してみました。
カプセルに入ったマスキングテープが出てきました。
シャツの襟のイラストが描かれています。変わった柄で、おもしろいですね。
昔のテープがお得に手に入れられることも
筆者が購入した3つ入りの「mt KIOSK -B-」。2022年の限定テープのもので、本来840円のところをなんと330円(税込)で購入できました。
この「mt KIOSK」は、他にもいろいろな組み合わせのmtが売っていました。
会場対象商品を1,000円購入ごとに、ノベルティがもらえます。もらえるのは、mtのルーツでもある、1962年発売の工業用マスキングテープを復刻したものです。
来場者によるマスキングテープのアートも見られる
会場の階段を登って2階へ上がってみると、マスキングテープで彩られた壁が広がります。
壁の下には多くのマスキングテープが置いてあり、来場者が自由に貼り付けられます。
来場者も表現者としてアートに参加できるのは、このイベントならでは。親子や修学旅行生が多く来場しており、会場の壁を彩っていました。
特に、実際に触って貼るという体験や、来場者が自由に貼れるという点はとても素敵だと感じました。
子どもにとっても、より一層マスキングテープに親しみを感じられますよね。
また、2階では缶バッチやトートバッグを作ることができるワークショップがありました。
レジで店員さんに声をかけると、300円(税込)で作れます。
他にも、オリジナルトートバッグや紙風船を作るブースもありました。
おわりに
mt ex展には初めて参加しましたが、生で見るテープアートは想像以上で圧倒です。
そして、会場内にも来場者が楽しめる仕掛けがたくさんありました。
筆者もこのイベントがきっかけで、mtの魅力に惹かれています。この機会にテープアートについて調べていこう、と思うほど。
イベントに参加するまで、テープアートについてまったく知りませんでした。
毎年人気が高いと言われるmt ex展。多くのかたがたから親しまれる理由がわかる1日でした。