サプライズで推しが「ウマ娘」化された! 不安を抱きつつキャラデザなどを見た結果……
令和の競馬ブームの立役者といえば「ウマ娘 プリティーダービー」である。
実在の競走馬たちを美少女化するという内容で、当初は競馬ファンから賛否両論。私も「なんで牡馬(オス)が美少女になるんだよ」と思っていたのだが、プレイした結果、実際のエピソードを元にしたシナリオに感動し、いまでは熱心なトレーナーとなっている。
さて、先日ゲーム版の「ウマ娘」が4周年を迎え、新たなウマ娘として9冠馬のアーモンドアイなどが発表されたのだが……その中に、サプライズで自分の「推し」が入っていたからさあ大変! きゃ〜、推しが! ウマ娘に!!!
・ラッキーライラックという牝馬
今回の発表で注目されているのは、近年の競馬の中でもめちゃくちゃ優秀な成績をおさめていたアーモンドアイのウマ娘化であろう。
しかし、私の推しはアーモンドアイではなく、その同期であり、ライバルである「ラッキーライラック」という牝馬。
ちなみに、アーモンドアイのほうは、母親のフサイチパンドラがウマ娘化したりと布石もあって、実装されるんじゃないか……って噂が前からあったので「マジか、思ったよりだいぶ早く実装されたね!」って感じだったのだが。
まさか、同期のラッキーライラックとか、下の世代のグランアレグリア、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユーまで実装されるだなんて思わなかったのでビックリ仰天。まさか、推しがウマ娘化するなんて!
・ドラマの多いラッキーライラック
ラッキーライラックは2歳時に無敗で阪神ジュベナイルフィリーズを勝利した天才少女だったのだが、彗星の如く現れたアーモンドアイが牝馬三冠を全て勝利。ラッキーライラック自身は惜しいレースが続き、1年8ヶ月ぶりにエリザベス女王杯で勝利した。翌年も大阪杯を勝利し、エリザベス女王杯を連覇。引退までにG1レースを4勝した名馬である。
ちなみにラッキーライラックはオルフェーヴルの初年度産駒で、お父さんによく似た燃えるような栗毛の馬体であった。
返り咲きのドラマには胸打たれるものがあり、エリザベス女王杯での復活には涙した。馬券も大当たりしてうれしかった。アーモンドアイのG1の9冠に隠れがちだが、ラッキーライラックだってG1を4勝もしている超名馬である。
ていうかアーモンドアイ&ラッキーライラックの同期の牝馬2頭だけでG1を合計13勝もしてるのヤバくないですか!?
・喜びと不安と
そして喜びと同時に押し寄せたのが「ウマ娘化されたラッキーライラックが自分の想像と違ってたらどうしよう……」という不安であった。
先行で粘るパワー系のレーススタイルや、赤い馬体から、オルフェーブルのようなパワー系を想像していたが、ウマ娘化されたラッキーライラックは、パープルブラウンのロングヘアの美少女。目元は切れ長でどっちかというと綺麗系。なるほど、べっぴんさんだ!
キャッチフレーズは「あんたの背中、もう見飽きてしもたんよ。――今日こそうちの番や」
表面上はクールだけど、内なる闘志をメラメラ燃やしてる感じ! なるほどねえ。この「あんた」ってのはアーモンドアイのことですね! 関西弁……というか京おんなっぽい喋り方はなんでかと思ったら、関西馬でG1勝利も全部関西の競馬場だからか! なるほど!
正直、私が想像してたのとは違うけど、でも、でも……めっっっちゃかわいい!!!!
ウマ娘は史実を元ネタにしたセリフや展開が多いので、実際のレースの戦績や馬の見た目がこういうふうに解釈されてキャラ化するのか〜! と唸らされることばかりである。ファンを納得させるだけのキャラ作り、本当に大変だと思う。
さっそく、サポートカードを完凸して、キャラを確認したが、実は負けず嫌いな性格なんかは、先行で粘るレーススタイルを彷彿とさせるではないか。父・オルフェーブルとのやりとりにほっこり。
モデルとなった本馬は引退して繁殖にあがっているけど、こうやってゲームの中でまた出会えるってことが嬉しくてたまらない。
・夢の続きをもう一度
ウマ娘のラッキーライラックは、まだサポートカードだけの登場だけど、いずれプレイできる日もくるのだろう。
ウマ娘のシナリオはどれも感動的なのだが、アーモンドアイの登場や、長く主戦を務めた石橋脩騎手からスミヨン騎手に乗り替わったところとか、どう描かれるのかな……。今から楽しみである。
喝采のなかで鮮やかに勝利を重ねるスーパーホースもいいけれど。個人的にはこういう浮き沈みの多いレース遍歴や、2着や3着に善戦する馬が好きである。懸命に走る姿を見て、自分もまた頑張ろうと思えるからかもしれない。
また違う形で「推し」の夢の続きが見られる。推しのウマ娘化は私に活力を与えてくれたのだった……! これを機に、ラッキーライラックのファンが増えたらいいなあ。
参考リンク:ウマ娘 プリティーダービー
執筆:御花畑マリコ
Photo:© 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会、(C) Cygames, Inc.
screenshot:ウマ娘 プリティダービー