LED室内栽培における安定した栽培環境の具体例を紹介!【LED LIGHT 室内栽培基本BOOK】
CASE 06 水や風の管理をしっかり行えば安定した環境を作れるのがLED栽培
① 吊り下げタイプのスポットライトを中心に、パネルタイプやスタンドタイプのLEDも併用して均一に光が当たるようにしている。
②③ 東南向きの部屋で、窓に近い壁際に植物棚を設置し、一年中 LED を稼働させている。年間を通して屋内で栽培している植物があれば、夏場だけは外で栽培しているものもある。
育成植物パキポディウムグラキリス中心にグラキリス系全般(グラキリス、ウィンゾリー、バロニー、マカイエンセ、 エブレネウム)、アガベ系(アガベチタノタ、白鯨、ブラックアンドブルー、ユタエンシス)、灌木系(オペルクリ カリアパキプス、コミフォラカタフ、コミフォラホルトジ アナ、コミフォラフンベルティ、コミフォラアフリカーナ、センナメリディオナリス)、アデニア系全般(アデニア グラウカ、スピノーサ、グロボーサ、クリスタルグリーン)、冬型植物(ペラルゴニウムミラビレ、ケラリアピグマ エア、モンソニアムルチフィダ、亀甲竜)、サボテン系(コピアポア黒王丸、孤竜丸、アストロフィツム系、瑠璃兜、ロフォフォラ系)、オブツーサ等の多肉植物、アデニウム、ステファニア、ブーファン、キフォステンマ、ユーフォルビア系全般など使用機材◎ LEDライト/ BARREL「TSUKUYOMI」「AM ATERAS」(計18台) ◎その他機材/アイリスオーヤマのサーキュレーター(360度首振りタイプ)、他2台の計3台LEDライト
使用方法◎使用時間/ 12 時間(タイマー制御)
④⑤ 冬は寒さで枯れてしまうため、屋内LEDの環境ですべての植物を越冬させている。雨などで水が多すぎると枯れてしまうため、梅雨時期も同様。
室内栽培にありがちな徒長は水のやりすぎも原因
⑥⑦⑧ LEDと屋外栽培を併用している kazuo.o520 さん。屋外栽培は LEDでは出せない強い光量を得ることができ、健康的な植物を育てられる。ただし急な天候変化や夏場の気温には注意が必要とのこと。
天候に左右されないことが LED栽培の最大のメリットだと言う kazuo.o520 さん。「夏場は太陽光が強すぎると焼けてしまったり、急な雨で根腐れを起こしてしまうことがありますが、そういった不安がないことは大きなメリットです。
LED導入当初は屋内栽培用の部屋は日当たりが非常に悪かったのですが、年間を通して屋内で栽培していた植物も、LEDだけでも十分に生育が可能でした」。
kazuo.o520 さんの LED栽培のコツは「水は少なめで管理すること」だそう。植物用の LEDとはいえ太陽光よりは弱いため、水を与えすぎると徒長してしまい、見た目が悪くなってしまうためです。
また、「LEDだけで栽培していた植物を屋外管理へ移行する際には、太陽光による葉焼けのリスクが高いため、慣らし期間を設けてあげること」も、コツのひとつとのこと。
【出典】『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』著:日本文芸社(編集)