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柔道女子 大分西 全国高校選抜大会に向け気合十分 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 今年の大分西は経験値が高く、強い―。柔道女子の県高校新人大会の団体で優勝したメンバーの3人、57kg級の手島みづき(2年)、70kg級の野崎凜(同)、78kg級の長谷川沙菜(同)は個人の各階級でも優勝し、今夏の全国高校総体を経験している。九州高校新人では思うような結果を残せなかったが、その悔しさが糧となっている。「全国高校選抜大会でリベンジ」を合言葉に、来月行われる県予選で団体、個人ともに優勝し、出場権獲得を目指す。

 

 キャプテンの手島は、「(九州新人で)負けたことでヤル気が増した。走って体力を付け、自分から技をかけ、九州、全国で結果を残せるようになりたい。県では優勝して当たり前。その先を見据えて練習している」と言い切る。目の色が変わったのは手島だけでない。「団体メンバーに入れなかった他の部員からも、『試合に出たい、強くなりたい』という思いを感じる」と阿部栄一郎監督。

 

程良い緊張感の中で練習ができている

 

 「高校になって一番伸びた」と阿部監督が認める野崎は、長い手足を武器に懐が深い柔道で今も成長を遂げる。中学から柔道を始めた長谷川も伸びしろは大きい。長谷川は「九州新人は実力不足を痛感した。緊張もあったが力を出し切れなかった。内股を磨き、攻めの柔道で勝ちたい」と、メンバー入りしたことに甘んじることなく、危機感を募らせる。

 

 練習の雰囲気は良く、メンバー選考争いはし烈だ。阿部監督は、「切磋(せっさ)琢磨することで強くなる。団体メンバーを固定することは考えていないし、誰にでもチャンスがある」と競争を促す。年末年始は県外に出稽古。普段とは異なる場所、相手と対戦して、「自分の力を出し切る」ことを求める。全国高校選抜大会県予選まで追い込みは続く。

 

全国高校選抜大会の出場を目指す

 

 

(柚野真也)

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