Yahoo! JAPAN

川崎市公立学校 体育館の空調整備へ 市議会、全会一致で可決

タウンニュース

体育館の空調整備へ

猛暑による熱中症対策や防災拠点となる避難所の安全を確保しようと、川崎市議会は先月、公立学校の体育館などへの空調設備の整備促進を求める決議案を全会一致で可決した。国も整備に向けた財政支援の拡充を表明。市内の学校体育館への設置率は約5%にとどまっており、状況改善に期待がかかる。

地球温暖化などの影響で夏の猛暑が深刻さを増す中、市は2021年度までに、全ての公立学校の体育館に「冷風扇」を配置するなどの熱中症対策を講じた。しかし、より快適な環境を求める市民の声は根強い。そこで市議会は、子どもたちや避難者の安全確保を目的に、第4回定例会で学校体育館への空調設備の整備促進を求める決議案を全会一致で可決した。

設置率は約5%

教育現場では近年、空調設備の整備が急速に進み、昨年9月時点の市内公立小中学校の設置率は、普通教室が100%、特別教室が約98%となっている。一方で、学校行事や部活動などで使用する体育館等については、全国平均が約19%のところ、約5%にとどまる。

現時点で空調設備が設置されている体育館は、中学校3校と特別支援学校3校、工事中1校の7校。換気上の問題や、障がいのある児童生徒の体温調節への配慮から整備された。市教委の担当者は「普通教室の整備を最優先課題として取り組んできたため」と全国平均を下回る理由を話す。

費用面に課題

地域の学校は、防災拠点としての役割も担う。それでも空調設備の整備が進まないのは、費用面が課題の一因となっているからだ。体育館は床面積が広いため熱効率が悪く、断熱対策にも多額の費用が掛かるという。

国も令和6年度補正予算で新たな臨時特例交付金を創設し、体育館への空調設備の整備を後押しする。補助制度については市議会でも議論され、市は「算定割合が2分の1、対象期間は令和15年度までと示された」と答弁。次年度予算案に向けた重要課題の一つとして検討するとしている。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. “増量”は正直うれしくない?! 「物価高で手持ちの現金が不足」大学生のお財布事情…

    マイナビ学生の窓口
  2. 八坂神社「節分祭」開催 神楽奉納&豆まきで福を招く?【北九州市小倉北区】

    北九州ノコト
  3. 美人度が増すよ……!大人の魅力を底上げするボブヘア〜2025年〜

    4MEEE
  4. 『男の子と大型犬が抱き合って爆睡している』と思いきや…尊すぎる事実が46万再生「優しいね」「かわいいお顔で大人しくしてる」と絶賛の声

    わんちゃんホンポ
  5. 杉浦太陽さん&みちょぱさん「ジョイ×ギネス世界記録」挑戦→達成 時短につながる食器用洗剤、ポテンシャル実感

    J-CAST会社ウォッチ
  6. 2人に1人が楽単派!「就活に集中」「学費を考えると...」「タイパ重視」大学生113人のテスト事情!|Z世代のホンネ #ガクラボ

    マイナビ学生の窓口
  7. 鍋の素いらず!“意外な食材”で作る栄養満点鍋レシピ【免疫力アップ】「やっぱり鍋だよね…!」

    saita
  8. 噛まれても好き!<イシガキフグ>で作った癒しのフグ提灯【私の好きなサカナたち】

    サカナト
  9. 釣り場の地震対策は【心構えと徒歩での避難】が重要 釣り人的備えとは?

    TSURINEWS
  10. 筑豊電気鉄道が全線で利用可能な「24時間フリーきっぷ」発売へ ちくてつ沿線散策にも【北九州市】

    北九州ノコト