【倉敷市】sweets milcrown(ミルクラウン)~ たまにしか食べないからこそ「家族みんなが笑顔で食べられるケーキ」を提供するまちのケーキ屋
ケーキを食べたときを思い返すと誕生日やクリスマス、またはお祝いごとやお客さんがいたときなどの「ちょっと特別なとき」と結びつくかたもいるかもしれません。
今やコンビニエンスストアやスーパーマーケットでも手軽にケーキを購入できる時代。
そのためケーキ屋で購入するケーキは、少し特別感があると感じるのは私だけではないはず。
倉敷水島にあるsweets milcrown(ミルクラウン)は、2006年にオープンしたのまちのケーキ屋です。
ケーキ屋は毎日行くところではないからこそ、大人も子どもも食べた人みんなが、笑顔になれるような商品を提供しています。
記念日やイベント、おもてなしするときのスイーツにぜひおすすめしたい「Sweets milcrown」を紹介します。
sweets milcrownについて
sweets milcrown(以下、「ミルクラウン」と記載)は、倉敷市水島にあるケーキ屋です。入口がとてもかわいいのが特徴です。
もともとカフェ兼ケーキ屋として運営していましたが、現在はケーキ屋のみ。
店内を見てみるとショーケースには定番の「苺のショートケーキ」や「ガトーショコラ」をはじめ、季節のフルーツが載ったタルト、お店オープン当初からの人気商品である「渋皮栗のモンブラン」などの商品が並んでいます。
クッキーやどのような味か想像を掻き立てられる「スパイスパウンドケーキ」など、さまざまな焼き菓子も販売されていました。
sweets milcrownのメニュー
ミルクラウンの人気メニューを紹介します。
店長おすすめ!渋皮栗のモンブラン
お店のオープン当初から人気なのは「渋皮栗のモンブラン」なのだそう。
和栗をたっぷり使っており、今でも人気の商品です。
味はもちろんおいしいのですが、一番驚いたのは中身。
モンブランのなかに栗が入っているだけではなく、チョコレートでコーティングされている焼いたメレンゲが入っています。メレンゲのしゃりしゃりする食感がアクセントになっています。
細かな部分で他店との差別化を図るだけではなく、このような工夫でお客様を楽しませて、幸せな気持ちを届けているのだと感じました。
店長おすすめ!エンガディナー
おすすめしたいもう一つの商品は「エンガディナー」。
こちらはクルミとキャラメルをサブレで挟んで焼いているスイス発祥の焼き菓子です。
実はこのエンガディナー、店長が個人的にとても好きなお菓子で、目の前にあるとついパクパク食べてしまい、気づいたらなくなっていることもあるというくらい好きなのだそう。
そのようなエンガディナーを、ぜひたくさんのお客様にも食べてほしいとの思いで販売しているそうです。
あまり聞きなじみのないお菓子ですが、ぜひ味わってほしい一品です。
筆者おすすめ!苺のタルト
フルーツが載っているケーキやタルトも見逃せません。
取材時は、いちごを使用したタルトが販売されていました。
硬めのサクサク食感のタルト生地の上に、甘さ控えめのクリームがたっぷりと載っています。
甘酸っぱいいちごとの相性がばっちりのタルト。
タルトやフルーツケーキは、季節により使用されるフルーツが変わります。
筆者おすすめ!シュークリーム
人気商品のひとつでもあるシュークリームも外せません。
全体的にボリュームがあり、とても甘さ控えめなクリームがたっぷり入っています。
外側のシュー皮の部分はダマンド(アーモンドクリーム)を載せて焼いているそうで、香ばしいコクのある味が楽しめる一品。
シュー皮は食べるとサクサクしているので、クリームとの食感の違いが楽しめます。
記念日にはもちろん、ちょっとしたごほうびとして、ケーキを購入したいときに行きたくなる「sweets milcrown(ミルクラウン)」。
店長の尾崎勝也(おざき かつなり)さんに話を聞きました。
店長・尾崎 勝也さんにインタビュー
sweets milcrown(ミルクラウン)の店長である尾崎 勝也(おざき かつなり)さんに取材しました。
──sweets milcrown(ミルクラウン)をオープンした経緯を教えてください
尾崎(敬称略)──
実は私、ミルクラウンの隣にある「エディオンとみや水島店」という電気屋の息子でして、大学卒業後の10年ほどはお店の手伝いをしていました。
その頃から漠然とでしたが、「自分のお店を開きたい」と思っていました。その当時、具体的な何は案はなく、どうしようかと悩んでいましたね。
もともとこの場所は、スポーツ店でした。そのお店が閉店するにあたり、その後の借り手を探していたことがきっかけで、お店をオープンしたのがミルクラウンの始まりです。
店長を務めていますが、実はお菓子作り未経験。
そんな私がケーキ屋を開業した理由は、商店街にあったケーキ屋2店舗が閉店してしまい、そのことに関して私の母が、近くのケーキ屋がなくなってしまったことを悲しんでいたからです。
知り合いにケーキやお菓子を作れる人がいたので、その人に声をかけ、ほかに一緒にお店をやってくれる人も見つかり、無事ミルクラウンをオープンできました。
──お店のコンセプトや大事にしていることはありますか?
尾崎──
「家族みんなで食べられるケーキ、みんなが笑顔になれるケーキ」を販売することを大事にしています。
ケーキ屋は毎日行くところではないからこそ、ここで提供するケーキやスイーツ一つ一つに「幸せになぁれ~」という想いを強く込めて作っています。
たとえば、お店の人気商品のひとつでもある「るるるプリン」には顔を描いているのですが、お客さんがそれを見て「笑顔になりますように」と気持ちを込めて一つ一つていねいに描いています。
──今後の目標や展望などがあれば教えてください
尾崎──
新しい商品は今後もどんどん開発していきたいと思っています。実は今までも、たくさんの新メニューの試作品を作ってはボツにしています。
やっぱりお客様に喜んでもらえるかが重要になるので、納得いかなかったら売ることはできないですね。
あとお店の新たな取り組みとして、お店の奥のスペースでまちなか図書館をやろうと思っています。
もともとケーキ屋と併設してカフェ営業もしていたのですが、2023年にカフェ営業を終了し、空いたスペースで何かやりたいと思っていました。
地域のかたの交流の場、憩いの場になればという想いで、まちなか図書館をやってみようと思います。実はもう役所への申請も完了し、本棚には家から持ってきた本を並べています。
また窓際にある机はコワーキングスペースとして使えるよう、コンセントも設置。(1時間200円)飲食持ち込みOKです。
──読者へメッセージをお願いします
尾崎──
まちのちいさなケーキ屋ですが、地域のかたが気軽に来てもらえるような場所を提供していこうと思います。
ぜひ一度寄ってみてください!
おわりに
筆者もミルクラウンでは何度かケーキやプリンを買ったことがあり、渋川栗のモンブランが1番人気であることを初めて知りました。
実際に食べてみると、とてもおいしく、オープン当初から人気商品であることもうなずけます。
取材中、尾崎さんが何度も「家族みんなが幸せになれるスイーツ」というフレーズを言っており、その強い想いが私にもしっかり伝わってきました。
ケーキは毎日買うものではないからこそ、ちょっとした特別感がありますよね。
食べた人がみんな笑顔になれるよう、ケーキ一つ一つに魂を込め、幸せを願うまちのケーキ屋が身近にあることが、とても幸せなことだと感じました。
個人的にはフルーツを使ったタルトやケーキが、とてもお気に入り。季節によって使っているフルーツの種類が変わるそうなので、今後も定期的に買いに行きたいと思います。