上の子たちも立ち会い、生命誕生の瞬間を共有! 感動の“立ち会い出産”体験
4人の子を持つママライターの“優空”です。27歳で1人目、30歳で2人目を出産しました。全員“立ち会い出産”をしています。それぞれの体験で良いところはありますが、この記事では3人目の“立ち会い出産”の時のことを書きたいと思います。こんな「立ち会い出産もあるんだ」という軽い気持ちで読んでいただけたらと思います。
「ねぇ、出産に立ち会ってみる?」、「うん!」
3人目の子がおなかにいる時、上の子2人に問いかけました。「ねぇ、“立ち会い出産”する?」と。「“立ち会い出産”って何?」と下の子が質問してきます。「お母ちゃんが赤ちゃんを産む時に、そばで一緒に応援してくれる?」と聞きなおすと、子どもたちは「うん!」と即答。
きっと“立ち会い出産”がどんなものなのか理解していなかったと思いますが、それでも、私のそばで応援してくれると言ってくれたことが嬉しかったです。
ただ、陣痛のタイミングにもよりますが、子どもたちが幼稚園・小学校に行っている時間は、通園と通学優先。夜中や朝方の陣痛には、絶対“立ち会い”をしてもらおうと決めていました。
3人目の子が、タイミングを計算してくれた!?
出産予定日を過ぎても陣痛が全くこないまま数日が経過。今までも予定日を過ぎての出産だったので特に不安はありませんでした。ただ、上の子どもたちが立ち会いのできる時間帯に陣痛がくるよう、毎日おなかをさすりながら子に言い聞かせていました。
そして予定日から6日後、ついに陣痛がきました。時間は曖昧ですが希望どおり明け方です。夫を起こし、陣痛が来ていることを話しました。そして夫が子どもたちを起こし、「お母ちゃん、もうすぐ赤ちゃんが生まれるって!」と説明してくれました。
子どもたちは「え、ほんまに?」となんだか嬉しそうです。3人目の子どもがきちんとタイミングを合わせてくれたのでした。そして、家族揃ってそのまま産婦人科へ出発。
子どもたちの目から、ぽろぽろと大粒の涙が…
無事に産婦人科に到着し、そのまま分娩台へ。子どもたちは、私がつらそうにしている姿と周りでドタバタと動いている助産師さんたちを見て、呆気にとられている様子でした。
子どもたち同士で手を繋いでいたのをしっかりと覚えています。子どもたち自身も不安だったのだろうと思います。
そして、破水して赤ちゃんが無事に出てきてくれました。気がつくと子どもたちの目から大粒の涙が…。私の頭の上で、声を上げることもなく、静かにぽろぽろと。ただ涙だけが落ちていました。
何を見て、何を感じて、何を思ったの?
ありがたくタイミングを合わせてくれた3人目のおかげで、無事に家族みんなで“立ち会い出産”をすることができました。
あの時、涙を流してくれた子どもたち。一体何を見て、何を感じて、何を思ったのか。私自身は、陣痛のつらさから大きな声を上げるなど、一心不乱な状態。
そんな私を見て、怖くなったのではないか、不安になったのではないかと心配になりました。子どもたちに「あの時、なんで泣いてたん?」と聞いても、揃って「う~ん、わからん」と答えるのです。
後日、夫から「(命の生まれる瞬間だから)感動しとったみたいよ」と話がありました。
3人目は、妊娠41週、身長53.5cm、体重3680gで生まれました。“立ち会い出産”を選んだのは、子どもたちに「命の生まれる瞬間」を見てほしかったからです。親と子がともに、一生懸命生まれてくるということを伝えたいと思ったのです。「あなたたちもこうやって生まれてきてくれたのよ」と。その想いを持って、人生を生きていってほしいというのが私の希望でした。タイミング次第で、立ち会いができない場合もあると思います。立ち会いが全てではありません。私個人の意見なので、こんな立ち会い出産もあるのかという風にとらえていただければ幸いです。
[優空*プロフィール]
ライターの優空です。夫と長女・次女・長男・三女の6人家族。長女が9歳、一番下がまだ1歳と手のかかる年齢ですが、それぞれの今を楽しんで育児をしていけたらと思っています。過去は過去。明るい未来へ邁進です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。