サウジアラビアのトゥルキ長官が米国のボクシング専門誌「ザ・リング」を買収
サウジアラビアの総合娯楽庁長官のトゥルキ・アルシェイク(Turki Alalshikh)は11月12日、自身のインスタグラムのアカウントで米国のボクシング専門誌「ザ・リング(The Ring)」を買収したことを明かした。ロベルト・デュラン(Roberto Duran)とラリー・ホームズ(Larry Holmes)がお気に入りのボクサーだというトゥルキ長官だが、もっとも権威のあるボクシング専門誌の買収とあってボクシング関係者も驚いている。
「ザ・リング」は1922年に米国で創刊され、100年以上にわたってボクシングの最新情報や試合内容などを報道し、「パウンド・フォー・パウンド」ランキングなどを発表してきた。2022年にプリント版は休刊し、デジタル版としてニュースを発信してきたが、トゥルキ長官は買収後にただちにプリント版を復刊させ、米国と英国で発行するとしている。
トゥルキ長官は、最近ではモンスターこと、井上尚弥を高く評価しており、サウジアラビアの首都リヤドで開催されるエンターテイメントの祭典「リヤド・シーズン」と1900万ドル(約31億円*)という巨額のスポンサー契約を締結したことでも話題になった。
「ザ・リング」もインスタグラムの公式アカウントで、「今日はリングマガジンの新しい時代だ。乞うご期待」と投稿している。インスタグラムのフォロワー数が2800万を超えているトゥルキ長官は世界的にも強い発信力があり、今後のボクシング業界においてキーパーソンのひとりとなるのは間違いないだろう。