ジュビロ磐田、J1復帰に向けて始動!ハッチンソン新監督が最初にチームに植え付けたいことは?
新指揮官、ハードワークを要求
ジュビロ磐田が1月8日、磐田市のヤマハ大久保グラウンドで、J1復帰に向けて始動しました。ジョン・ハッチンソン新監督が報道陣の囲み取材に応じ、チームづくりの方向性について語りました。
一問一答
ー練習初日について。
寒い中、多くのファンに来て頂いてうれしく思う。選手にはハードワークすることを話したが、それを見せてくれた。
ー初日の手応えは?
初日からボールを使いたいと思っていた。今日は原則的なところをやった。一番はハードワークのところだが、選手はしっかりやっていた。誰がどう取り組むのかも観察しながら。フィットネスはこれから上げていきたい。
ーハードワークを細分化したイメージは?
ハードワークは全てにフォーカスするもの。ボールを持っている時、持っていない時、トランジションの局面、全てのところに入ってくる。ボールを持っている時は裏に抜けること、前にパスを出すところ、サポートの角度、速さもハードワークを求める。ハードワークを通じてフィットネスレベルを上げないといけないが、選手にも全て話をしている。ハードワークしなければ、このサッカーはできない。全ての根底にある。
ーボールを動かす時に「前に出すのはOK」と言っていたが意図は?
相手を片方のサイドに寄せ、素早くサイドチェンジで反対に展開して、そこからウイング、FW、シャドー、ボランチが裏へ抜けられれば多くのチャンスがつくれる。それをやっていきたい。
ーまずチームに植え付けたいことは。
守備です。プレス、ボールを奪うこと。ポゼッションするには重要。それができないと相手がボールを持つことになる。最初の練習で4人のDFがいたが、その4人がしっかりプレスをかける。ボールを奪う。奪われたらすぐにリアクションプレスで奪い返す。そしてボールを持ち続けることが重要。
(初日としては)ハードワークは良かった。守備もそう。攻撃も良かった。フィットネスレベルはもっと改善しないといけない。我々はボールを持っている時も、持っていない時も支配するチームになりたい。フィットネスはボールを使ったトレーニングを通じて達成していきたい。ポゼッション練習の後、選手は疲れた様子だったが、3~5週間はそういう厳しい練習をこなしてほしい。
―選手を見極めていく上で、そこが基準になるか?
イエス。サッカーで最低限やらなければいけないことは90分走り続けること。スプリント、ハイスピードランニング、ターン、いろいろな要素があるが、J2はタフなリーグで他のチームもJ1昇格を狙っている。フィットネスレベルが無いと戦い抜けない。
―基準を上げながら最終的には個性も大事になると思うが、どう組み合わせていきたいか?
(横浜FMの)ヤンやエウベル見ても、まずしっかりとハードに守備をして、裏に抜けて、周囲がボールを預けたり、サポートする体制があった。そこはしっかりやりたい。
今日見て分かったと思うがジュビロも良い選手がたくさんいる。勝つためには個性が必要になる。攻撃が試合を決める。
ただ優勝するにはチーム。ウイングにジョルディを置くなら周りの選手が必要になる。渡辺りょうをトップに置くなら、後ろにサポートする選手も必要になる。私にとってはまずはチーム。選手がいかにチームに貢献できるかが大事になってくる。
強烈な個性を持った選手は素晴らしい。マリノスにもジュビロにも良い選手がいる。ただ全員が必要。1人目から30人目まで全員が必要になってくる。練習から競争していかないといけない。お互いが競争する環境が作れれば、チームもレベルアップしていく。この2、3週間は競争を促し、個性が際立つようにしていきたい。