映画予告編風ムービーで沿線魅力PR
「もしもJR赤穂線を舞台にした長編映画があったとしたら?」との想定で、映画の予告編を模したストーリー動画が完成。赤穂線の駅舎や沿線地域にある観光スポットで撮影した3分間のショートムービーで、ユーチューブで視聴できる。
沿線地域への誘客を図ろうと、自治体や観光協会などでつくる「JR赤穂線沿線地域活性化連絡会議」が制作。「映画のような自然な形で沿線地域の魅力を表現」することを目的に映像アイデアを募集し、7社によるコンペの結果、東映に製作費214万円で委託した。
動画タイトルは『赤穂線で、待っています』。日々の悩みを抱える会社員サトシと歴史に触れる旅が好きなカナデが駅のホームで出会ったことをきっかけに時間を忘れて瀬戸内を旅する物語仕立て。恋愛やミステリーの要素もうかがわせつつ、主題歌も挿入し、まるで実在する映画の予告編かのような出来映えになっている。
ロケは夢二郷土美術館(瀬戸内市)、みなとの見える丘公園(備前市)、相生ペーロン会館など沿線25か所で行われ、赤穂市内では赤穂大石神社、旧坂越浦会所、赤穂コールドロンなどで撮影した。主役の2人以外は地元市民がエキストラを務めたという。
連絡会議では毎年度、沿線のグルメやスイーツを紹介するリーフレット発行や、スタンプラリーを開催するなど誘客活動を行い、事務局によると動画作成は「おそらく初めて」だという。「質の高い映像ができた。魅力満載の沿線地域に足を運んでもらえるきっかけになれば」と話している。