発達や子育ての相談ができるカフェ「ヨリドコロmanimani」伊藤祥子さん・川崎彩さんが支える温かな居場所【鎌ケ谷市】
昨年2月に療育のプロの2人が、発達や子育ての相談もできるカフェをオープン。店名には「一人じゃないと思える心のヨリドコロにしたい」という思いが込められています。
誰でも気軽に立ち寄れる相談場所へ
「ヨリドコロmanimani」では、船橋市と鎌ケ谷市の境目の馬込十字路の近くの古民家で、カフェ、発達・子育て相談、不登校の子の支援、保護者向け講座を実施。
現役の心理師で保育士・公認心理師の資格を持つ伊藤祥子さんと、小学校・特別支援学校の教員経験があり、現在は保育士として働く川崎彩さんの二人が共同運営しています。
約20年前の専業主婦時代に子育てを通して知り合った友人同士でした。
専門職として働きながら、一人一人にじっくりと向き合えないことや縦割りの組織に課題を感じていた二人は「私たちが力を合わせれば、もっと自由にワクワクすることができるかも?」と意気投合。
資格と経験を生かして相談事業を行うなら、誰でも来やすく、話しやすい場所にしたいと、カフェスタイルに決めました。
「ふらっとお茶を飲みに来るだけでもいい、愚痴っても、話すだけでもいい。もし悩みがあれば相談できる、専門機関よりハードルが低い場所にしたかった」と川崎さん。
「特にお母さんに、一人で頑張らなくてもいいんだよと伝えたいんです」
2月には「勇気づけカフェ」と題して、鎌ケ谷不登校親の会の管理人のゆきさんが、アドラー心理学と子育てのヒントを学ぶ会を開催。
参加者の一人は「自分が話さなくても、他の人の体験談を聞けるのも良かった」と話していました。
新しいつながりで広がる地域の輪
地域の歯科衛生士の方と話をした際に「地域の専門職がつながることで、新しい何かができるかも?」とひらめいたと伊藤さん。
例えば、専門職のネットワークをつくれば、相談の受け皿にもなれます。
「子どもたちには元気に笑っていてほしい。そのためにみんなが少しずつ得意なことで力を出し合っていけたらいいなと考えている」と川崎さん。
組織の枠を飛び出して活動の幅を広げる二人の挑戦は続きます。
勇気づけカフェ
日時/4月12日(土)午後3時~午後5時
場所/ヨリドコロmanimani
住所/千葉県鎌ケ谷市東道野辺7-17-1
参加費/1,000円
Instagram/@yoridokoro_mani_mani