阿波おどり振興協会 新会長に栗城氏 「次世代につないでいく」
「神奈川大和阿波おどり振興協会」は7日、大和商工会議所で通常総会を開き、昨年から会長代行を務めていた栗城健氏(56)を、新会長に選出した。栗城氏は「大和の阿波おどりを次世代につないでいきたい」と思いを語った。
この日の通常総会には同協会の会員およそ40人が出席したほか、古谷田力市長や青木正始市議会議長ら多数の来賓も駆け付けた。24年度の事業報告や会計報告、25年度の事業計画案、予算案などが審議され、原案通り可決された。
25〜26年度の役員選任では、新任4人を含む三役(正・副会長・会計)をはじめ36人の人事が示され、承認された。
会長代行として48回大会けん引
栗城氏は、第29回大会(05年)から振興協会に加わり、これまで実行委員長のほか、昨年まで副会長を13年間務めるなど、振興協会の中枢を担ってきた。
第48回大会(24年)を目前にした昨年7月12日、当時会長を務めていた小幡秀造さん(享年68)が亡くなり、副会長だった栗城氏が「会長代行」として第48回大会をけん引した。
通常総会であいさつに立った栗城新会長は、「大和の阿波おどりには長い歴史がある。ぜひ、大和市公認のまつりにできれば」との考えを明かし、会場からは拍手が起こった。
阿波おどりのボランティアスタッフや関係者らの安全面などに配慮した栗城会長の発言に対し、来賓としてあいさつに立った古谷田市長は「心の中ではそうしたいという思いがある。色々な声を聞いていきたい」と話した。
来年50回の節目
第49回大会は「ぞめき大和2025」が今年7月13日(日)、本大会が7月26日(土)・27日(日)にそれぞれ開催されることが、この日の総会で決まった。
栗城会長は、来年に神奈川大和阿波おどりが50回目を迎えることにふれ、半世紀の歴史を振り返りながら「ここにいる皆さんと力を合わせて、商店街から生まれた大和の阿波おどりを次世代につないでいきたい」と力強く語り、未来に思いを馳せた。
神奈川大和阿波おどり振興協会の25〜26年度役員は次の通り(一部抜粋/敬称略/カッコ内は事業所・団体名)。
▽会長/栗城健(株式会社ジェー・アール・シー/新任)▽副会長(実行委員長)/長谷川雄一(和興建清株式会社/留任)▽副会長(連部会長)/梅澤宏之郎(有限会社つたや中川/留任)▽副会長/山崎雅文(大和ラジオ放送株式会社/新任)▽会計/藤岡博(新橋会・有限会社ふじや商店/新任)▽会計/遠藤則昭(株式会社東京葬祭大和式礼/新任)