泉中生らが人命救助 小田原市消防が感謝状
小田原市消防本部(黒栁幹雄消防長)がこのほど、市内で人命救助に貢献した市立泉中学校3年生の遠藤優太さんと関壮介さん、会社員の関美奈さん(22)に感謝状を贈呈した。
2月3日の下校途中、用水路に電動車いすごと転落し、背中と足が水に浸かった状態の高齢の男性を発見した2人。すぐに壮介さんは自宅にいた姉の美奈さんに協力を呼び掛けた。119番通報して救出にあたったほか、大通りまで走り、救急隊員を現場に誘導するなど、3人は連携したプレーで救護活動を実施。幸い、男性は軽傷だったという。
授業でAEDの扱いや心肺蘇生法などを学んでいたという中学生の2人。「咄嗟に助けなきゃと思った」と振り返る。混乱した様子の男性に付き添い、救急隊に状況を説明して救助にあたった美奈さんは「男性が助かったと聞いてほっとした」と続ける。
遠藤さんは「この先、このようなことが起きたときは適切な行動をしたい」、初めての経験で焦ってしまったという壮介さんは「起こらないことが一番だが、次はこの経験をもとに冷静にできれば」と話した。