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「もう耐えられない!」と人間関係で仕事を辞める前に考えるべきこと

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職場の人間関係は、モチベーション高く仕事をするうえで欠かせない要素です。一方、転職理由や仕事を辞めたいと思う理由などのランキングを見ても、人間関係の不和は必ずと言っていいほど入る項目です。

職場の人間関係が合わないから転職するというのは、もちろん悪いことではありません。ただ、人間関係の悩みのせいで好きな仕事を諦めなければいけなかったり、自分に合った環境を手放さなくてはいけなかったりするのは、なんともやり切れませんよね。

そして人間関係の難しい点は、例え転職したとしても転職先に自分が望むような人間関係があるとは限らないこところ。また、チームメンバーの変化や自身の異動で合わなくなることもあれば、逆に改善されることも十分あり得るのです。

したがって、無理をする必要はないけれど、「人間関係が嫌だから辞める!」と安易に決断する前に、解決策はないかを考えてみることも大切になってきます。

今回は、人間関係で仕事を辞める前に考えるべきことについて、マイナビ転職のノウハウ記事をもとに解説していきます。


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•「人は人、自分は自分」と時には割り切りも必要
•一人で悩まず誰かに相談してみる
•ハラスメントは社内窓口や公的機関へ相談を
•まとめ:ストレス軽減のための転職は、転職先のコミュニケーションを調べるのもおすすめ

「人は人、自分は自分」と時には割り切りも必要

人間関係の悩みで仕事を辞める前に考えるべき1つ目のポイントは、自分の視点を少し変えてみること。

厳し過ぎる上司、立ち回りのうまい同僚、いいかげんに見える部下……。ストレスが溜まってくると「あの人とはもう一緒に仕事をしたくない!」と言いたくなる気持ちも分かりますが、それは単にあなたと価値観が合わないだけかもしれません。

100人いて100人に好かれるのが現実的ではないように、100人の人を平等に好きになるのも無理な話です。また、仕事では友達関係とは違い、価値観の合わない人とも付き合わなければなりません。価値観が合わない人に対し、無理に合わせようとしているために、疲れてしまうのも仕方がありません。

時には「馴染めないものは仕方ない」「好きになれないものは好きになれない」と割り切ってしまうことも必要です。あからさまに態度に出すことはせず、しかし必要以上に気を遣わず、自分の業務に集中するよう心掛けましょう。

過度な批判や嫌がらせをされている場合は、「自分に能力があるから嫉妬しているんだ」と開き直って、気持ちを楽にしてしまうのもいいかもしれません。

考え方や接し方を変えたり、接する時間を最小限に抑えたりして、なるべくストレスをためないように心掛けましょう。

一人で悩まず誰かに相談してみる

2つ目は、人に相談してみる、ということ。一人で悩み抜いた結果、退職を決めてしまう人もいますが、できれば誰かに相談することをおすすめします。

一人で悩んでいるとどうしても感情的になったり、視野が狭くなったりしてしまい、冷静な判断ができなくなるものです。その点、人に相談すると、ストレスが軽減されたり、抱え込んでいた悩みが解決したりする効果が期待できます。そのため、勤務先の上司や先輩、同僚、家族や親族、勤務先以外の友人・知人など、信頼できる第三者の意見を聞き、気持ちを整理してみましょう。

先輩や同僚に相談してみると、「私も同じことで悩んだよ」という答えが返ってくるかもしれません。他の人が悩みとどう向き合い、どのように解決してきたのかを知ることができれば「辞める」以外の選択肢が見つかる可能性があります。

ハラスメントは社内窓口や公的機関へ相談を

人間関係に悩んで辞める前に考えるべきことの3つ目は、人事部やコンプライアンス担当部門など、社内の相談窓口への相談です。

例えば、「職場の仲間からあからさまに無視されていて、業務が進められない」「他の社員の前で延々と怒鳴りつけられる」といったパワハラに近いケースやセクハラは、一刻も早く相談しましょう。部署やプロジェクトを変えるなど、職場を変えずに人間関係が改善できる可能性が高まります。

相談する場合は、「いつ」「どこで」「どのような」ハラスメントを受け、「どのような被害が生じているか」を具体的に伝えることが重要です。難しいことですが、感情的にならずに落ち着いて伝えるために、事実をメモに書き出すなど整理してから相談すると良いでしょう。

このような悩みの場合、特に深刻であればあるほど「相談する相手」に悩むもの。そのような場合は、公的な機関を頼ってみるのも1つの手です。

例えば、厚生労働省が運営する「総合労働相談コーナー」では、パワハラや不当な減給などの悩みも相談ができます。各都道府県の労働局や労働基準監督署内にあり、専門の相談員が面談、もしくは電話対応をしてくれるそうです。労働基準法に反する内容の場合は、労働基準監督署や行政指導の部署に取り次いでもらえることもメリットといえます。

また、メンタルヘルスの相談に向いている「こころの耳」、残業や過重労働による心身の不調の相談に向いている「労働条件相談ほっとライン」、差別・ハラスメント・プライバシー問題の相談に向いている「みんなの人権110番」など、誰でも利用できる相談窓口はいくつかあります。「ともかく辞める以外に解決の方法はない」と思いつめてしまう前に、まずは相談してみることをおすすめします。

あるいは、仕事や職場の人間関係で強いストレスを感じているのであれば「休職」を検討するのも1つの方法です。ストレスの原因から距離を置き、心と体を休めるのは大切で、更に退職とは違い、雇用を維持したままという安心感があるというメリットも。

ただし、休職制度は労働基準法で定められていないため、各企業の就業規則に基づいています。そのため、企業によっては休職制度を設けていなかったり、主治医による診断書が必要だったりと条件が異なるので、休職を検討する際は、事前に就業規則を確認しておきましょう。

まとめ:ストレス軽減のための転職は、転職先のコミュニケーションを調べるのもおすすめ

職場の人間関係の悩みはさまざまですが、いずれにしても一人で抱え込まずに誰かに相談することをおすすめします。そして結果として転職を決断したならば、転職先を選ぶ時にその職場の「コミュニケーションの取り方や報連相のやり方」もチェックしてみましょう。

口頭ベースとテキストベースの比重や日常的なコミュニケーションの機会(雑談、ちょっとした会話、ランチや業務外のコミュニケーション)の多寡など、企業の社風がそもそも合わないと、周りの人が良かれと思ってやってくれていることがストレスになり、人間関係の悩みにつながっていく可能性もあります。

求人情報や企業の日常が垣間見えるSNS、面接や合同企業説明会で直接会って話せる機会を逃さず、しっかり情報収集してコミュニケーション方法が自分に合いそうかどうかをチェックしてみると良いでしょう。

ただし、前述のとおり人間関係は変化するもの。どんな職場でも、退職や異動などメンバーの変更によって良くなることも悪くなることもあるのです。転職先を選ぶ時は人間関係以外にも仕事内容や給与や休日などさまざまな点を考慮して、「もし人間関係が悪化しても、この職場なら続けられる」と思えるような、納得のいく企業を見つけていくことがベターです。

文・ミーツキャリア編集部

【出典】
仕事・職場の人間関係の悩みに疲れた時にやるべきこと。会社を辞めたくなったら?
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/31/?src=mtc( https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/31/?src=mtc )

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