編集長が選ぶ! ホントに美味しい「かつ丼」ランキング ベスト8! / 第23回おすすめ〇〇選手権
編集部のメンバーがおすすめ商品を持ち寄り、当サイトの編集長GO羽鳥がジャッジする「おすすめ○○選手権」。今回のお題は「かつ丼」である。それぞれがおすすめ商品を持ち寄って、羽鳥にジャッジしてもらう。
かつ丼はチャーハンや焼きそばと並んで食堂の定番のひとつ。人気メニューのナンバー1とはいかないまでもベスト5に入るくらい、誰にとっても馴染みの深い料理である。
前回の「焼いも」、前々回の「焼きそば」と、物議をかもすジャッジが続き、メンバーの間では羽鳥に対する不信感が高まったわけだが、今回はどうなるのか? では行こう、かつ丼バトル開幕です! 今回も動画があるよッ!
・かつ丼で勝負!
基本的に甘いもの好きの羽鳥は、スイーツの回ではオーバーアクションでメンバーを驚かせている。一方、スイーツ以外の時には、料理好きの側面が顔を出し、独自のこだわりを見せつけている。今回のかつ丼は、おそらく持ち前のこだわりで持ち寄られた品々をジャッジしていくことだろう。
羽鳥とかつ丼は結びつきが薄いようだが、蕎麦屋勤務の経験があることから、意外と思い入れが強い。普段は行列に並ぶことのない彼が、遠征先で1時間半も並んでまでかつ丼を食べたことがあった。あまり語ることはないが、かつ丼に対する愛はかなり深そう……。
さて、改めて戦績を見ると、私(佐藤:6勝)は変わらず。前回の「焼きいも」ではなぜかアイスクリームでサンジュンが勝利して、Yoshio・古沢・中澤と並んで2勝目。砂子間・御花畑3勝、あひるねこ・和才1勝。勝ちなしは依然、原田のみだ。
6勝:佐藤、3勝:御花畑・砂子間、2勝:Yoshio・古沢・中澤・サンジュン、1勝:あひるねこ・和才、0勝:原田。
前回の焼いも回は、私(佐藤)に軽いトラウマを植え付けた。なぜなら、もっと真っ当な焼いもを買ってきたのは私のみだった。にも関わらず、私が最下位になってしまったのだ。こんなことあっていいのか? いくら無制限1本勝負とはいえ、まともなヤツが負ける勝負を続けていいのか?
……だが、負けは負けだ。それが勝負のルールというのなら、真っ当な商品で戦わなければいい。ということで、今回はやや邪道の商品を用意して、勝負に臨んでいる。はたして他のメンバーは真っ当な商品を用意したのか。いや、奴らはそんな正攻法では戦わない。どんな汚い手を用意してでも、勝ちに来る。そんな奴らだ……。
では、さっそくメンバーの購入商品を紹介していこう。なお、メンバーの名前のあとについている星印は、1位を取った回数を示している。
◆あひるねこ☆ たつ屋「かつ牛丼」税込880円
あひるねこ「新宿駅徒歩3分の「たつ屋」は創業1969年の老舗中の老舗です。ここの定番はかつ丼と牛丼を一緒に楽しめるかつ牛丼です。これを選んだ時点で、正直勝ちでしょう。もしこれで負けたとしたら、それはジャッジの負けを意味します。なので、これはもう勝ちです」
◆佐藤英典☆☆☆☆☆☆ たつ屋「かつ牛丼」税込880円
佐藤「かつ丼ならやっぱり老舗の味を選びたいところ。でも、まともに戦ってもどうせ邪道が選ばれるというのなら、こっちも邪道で行こうってわけで、かつ牛丼を選びました。かつ丼も牛丼も同時に味わえるわがままメニュー。これでがんばるぞ!」
◆古沢崇道☆☆ キッチンオリジン「ロースかつ丼~八種の出汁使用~」税込646円
古沢「今回はキッチンオリジンでいきたいと思います。このかつ丼はかつはもちろんですけど、8種類の出汁を使っていて、丼ぶりそのものの味も良いんですよね。きっと羽鳥さんならこの美味しさをわかってくれるはずです」
◆砂子間正貫☆☆☆ とんかつまい泉「和風たれかつ丼カレーソース」税込756円
砂子間「今回はあえて、カレーソースのかつ丼を選びました。きっとみんな普通のかつ丼を買ってくるはずなんですよ。そのなかでカレーソースのたれかつは、インパクトが出るはずです。これで勝ちました、ありがとうございました」
◆原田たかし やよい軒「カツ丼」税込790円
原田「やよい軒は無難にカツが美味いチェーンなので、これで勝負したいなと。高きゃいいってもんでもないので、これで行きたいと思います。目指せ3位以内!」
◆和才雄一郎☆ とんかつ和幸「ロースカツ丼」税込870円
和才「牛丼の時に、ド定番のすき家で勝負したので、同じように安いチェーンにしようと思ったんですけど、安いチェーンと専門店の味にすごい差はあるじゃないですか。だから和幸の定番で勝負することにしました」
◆Yoshio☆☆ とんかつ和幸「和豚もちぶたロースかつ煮重」税込1470円
Yoshio「羽鳥さんは和幸が好きなんですよ。それで馴染みのある定番メニューにしてもよかったんだけど、どうせならこんな機会じゃなきゃ食えないものの方が喜ぶだろうと思って、これにしました。っていうか、俺が食べたい」
◆御花畑マリコ☆☆☆ とんかつ丸七「焼きカツ丼(並)」税込1500円
御花畑「私、普段そこまで揚げ物を食べないから、かつ丼を知らないんですよね。それで今日欠席に中澤記者に尋ねたところ、「僕が参戦するなら丸七にするなあ」と言っていたので、丸七で買ってきました。ですので、負けたら中澤記者のせいです」
◆P.K.サンジュン☆☆ 更科「カツ丼」(出前)税込900円
サンジュン「編集部の目の前のそば屋さん、更科で出前を取りました。やっぱ食べてもらうならアツアツでしょ。そうでなきゃ、美味しくないもの。みんな冷めたかつ丼を用意しているでしょ。その時点で甘い。やっぱアツアツじゃないと」
以上、9名で8品が出揃った。私とあひるねこは被ったので、私のものより温かかったあひるねこの方で戦うことに。前回は邪道だらけだったが、今回は若干の変化球はありつつも、全部まとも。ハイレベルな勝負になりそうである。
では、ジャッジ羽鳥の入場です!
佐藤「はい、今日もお願いします」
羽鳥「お願いします~」
佐藤「前回は揃った品々がめちゃくちゃだったんですけど、今回は意外とみんな正統派だね」
サンジュン「たしかに」
砂子間「まともですね」
佐藤「羽鳥さん、かつ丼はどうですか?」
羽鳥「蕎麦屋で作ってたからね、今日は厳しくいきますよ」
羽鳥「じゃあさっそく、まずはコレが気になるんだよね。コレだけちゃんと丼ぶりに入ってる」
サンジュン「懐かしいんじゃないですか?」
羽鳥「まあね」
羽鳥「お~! たった今作ったみたいなヤツだね。出前でしょ?」
御花畑「湯気が立ってる」
古沢「美味そうですね」
羽鳥「いただきます」
羽鳥「はいはい、これは完全に蕎麦屋の出前ですね」
砂子間「わかるもんなんですね。蕎麦屋って」
羽鳥「わかりますよ、コレは高得点です」
羽鳥「次はコレね。やりやがったな、とじないかつ丼」
佐藤「丸七ってところのじゃなかったかな」
羽鳥「とじないかつ丼は、大体かつが分厚いんだけど、これも分厚いね。いきますよ」
あひるねこ「もしかして、たまごが硬いんじゃないですか?」
羽鳥「テイクアウト仕様なのかな? たまごがちょっと硬いですね」
羽鳥「たまごは硬いんだけど、肉は分厚くて柔らかい。とても良いかつだと思います」
Yoshio「へ~、それも美味そうだよな」
羽鳥「それで、次いきますけど、このお重みたいなヤツはたまごがついているよ。これもとじてないってこと?」
佐藤「和幸のかつ煮重だそうですよ」
羽鳥「うえ~! ナニコレ、すごいね。上にかつ煮で下にご飯!」
佐藤「それかつ丼ではないよね」
Yoshio「かつ煮をご飯にのっければいいんだよ」
羽鳥「かつ煮はたまごでとじてある。ってことは、やっぱりこのたまごはナニ!?」
Yoshio「それは半熟たまごなので、追いたまごってことでしょ」
羽鳥「さらにのっけるってことなのね」
羽鳥「やっぱかつ煮をご飯にのっけるわ」
佐藤「大丈夫? こぼれるんじゃないの?」
羽鳥「大丈夫です」
羽鳥「ほら、上手くいった」
古沢「お~」
和才「さすが、元蕎麦屋」
羽鳥「食べるよ」
羽鳥「コレはコレ(OK)です!」
佐藤「急にカメラ目線」
砂子間「急にOKサイン」
サンジュン「急にどうしたんだか」
羽鳥「それで次はこのチェーン店っぽい容器のヤツ」
佐藤「新宿のたつ屋になります」
羽鳥「コレ、重いね。中身が詰まってる感じ」
羽鳥「え? これかつ丼!?」
砂子間「え?」
サンジュン「え?」
羽鳥「あ、牛丼の下にかつがいる!」
サンジュン「それはかつ丼じゃないから失格ですね」
佐藤「前回焼いもでアイス買ってきたヤツに失格とか言われたくない」
羽鳥「いただきますね」
あひるねこ「ひと口、デカくないですか?」
佐藤「少しずつ食えばいいのに……」
羽鳥「この味はわんぱくだねえ~」
御花畑「男子学生の食事ですね」
羽鳥「次、これいきます。ロースかつ丼って書いてある」
佐藤「とんかつ和幸ですね」
羽鳥「これも和幸なのか」
羽鳥「これは割とスタンダードなかつ丼ですな」
和才「これが普通でさっきのお重が特別なんです」
羽鳥「いきます」
羽鳥「あ、美味しいね。今回は全部美味いな」
砂子間「またジャッジが荒れそうですね」
羽鳥「さて、次はこっちにしようかな。残りは似たようなのになってしまったけど」
佐藤「それはやよい軒だったかな」
羽鳥「これはパッと見た感じ、かつの大きさに対してたまごが少ないですね。かつが完全にとじられてない」
佐藤「へ~、だからかつがむき出しになってるんだ」
羽鳥「そうです。かつのサイズ的にはたまごを2個使うところを1個にしたんじゃないかな」
羽鳥「いただきます」
あひるねこ「またひと口がデカい」
Yoshio「もう結構食ってるはずなのに、いくねえ」
羽鳥「あれ? なんだ?」
サンジュン「お、どうしました?」
砂子間「なんかありました?」
羽鳥「かつ丼を食べたはずなのに、別のものの味がしてる」
古沢「別のもの?」
原田「別のものの味?」
羽鳥「なぜか、焼きそばの味がするんだけど……」
御花畑「そんなことあります?」
和才「かつ丼食って焼きそばの味がするって、妙ですね」
サンジュン「それで美味しいんですか?」
羽鳥「美味しいのは美味しいけど」
羽鳥「じゃあ、次はコレ。さっきのヤツと似た感じだけど」
佐藤「それはキッチンオリジンですね」
羽鳥「食べますね」
あひるねこ「ようやくひと口の大きさが適性になってきた」
Yoshio「あれだけ食ってりゃ、もう大口では食えんでしょ」
羽鳥「あ~、なるほど……」
古沢「あれ? 反応薄いっすね」
佐藤「可もなく不可もなくって感じの反応」
羽鳥「それで最後にコレは何なんだい?」
サンジュン「なかやまきんに君が出てきた」
砂子間「どっちなんだい!」
佐藤「砂子間、似てるね。きんに君に」
砂子間「いえいえ、滅相もございません」
佐藤「褒めてねえから……、いや褒めてるわ」
羽鳥「カツカレーみたいだけど、たれかつ丼なのね。いただきます」
羽鳥「コレもまたわんぱくだよ」
佐藤「わんぱくは高評価なのか低評価なのか」
砂子間「判断に迷う言葉ですよね」
このあと羽鳥は2周目の食べ比べを行い、おおむね判断がついたようである。
~~ 結果発表! ~~
羽鳥「決まりました。いいですか?」
佐藤「お願いします」
羽鳥「1位はお重のヤツです」
Yoshio「ヨッシ、久しぶりの勝利」
羽鳥「2位は出前のヤツです」
サンジュン「やっぱ温かい方がね」
羽鳥「3位はコレ、とじてないヤツ」
御花畑「まあ、中澤記者のおすすめですからね」
羽鳥「それで4位は牛丼のヤツ」
佐藤「かつ牛丼ね。牛丼ではないから」
あひるねこ「結果的には羽鳥さんの負けですよ」
羽鳥「5位はカレーのヤツ」
砂子間「あざっす!」
羽鳥「次、6位は、このかつ丼です」
和才「1位と同じとんかつ和幸なのに、ずいぶん差が……」
羽鳥「それで7位はコレ。あまり特徴を感じなかったヤツ」
古沢「とりあえずビリじゃなくてホッとしました」
羽鳥「それで最後8位がコレ。焼きそばの味のするヤツ」
原田「3位以内に入りたかった……」
ということで、今回は久しぶりにYoshioが勝利して、かつ丼対決を制した。最後にみんなで食べ比べしてみたところ、やはり和幸のかつは圧倒的に高評価。全般的にかつの良し悪しが、総合的な評価につながったようである。
さて次回は再びスイーツ系で「たい焼き」で勝負する予定だ。再び荒れる戦いになるのか、それとも……、今回も動画があるので、ぜひご覧ください!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24