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勝田小 旧校舎の「思い出」で記念品 解体前の廃材を利用

タウンニュース

記念品を手に喜ぶ児童たち

勝田小学校(石澤康史校長)は11月9日、9月から解体工事が行われている旧校舎の廃材を再利用したドア用のフックを創立55周年の記念品として児童らに配布した。児童らは「かっこいい」、「すごい」など喜びの声を上げた。

同校は校舎の老朽化に伴い、8月に新校舎が完成。9月から旧校舎の解体工事を進めている。

記念品配布は、「旧校舎の思い出を形として残そう」と同校のPTAが中心となり企画したもの。区内の中小製造業などが集まる「メイドインつづき」に制作を依頼した。

PTAでは当初、床や窓を使う案を検討したが、加工などに時間がかかることや児童らが長く活用できるものをと、体操着袋などを掛けていたフックを再利用することにした。

記念品には旧校舎の航空写真のシールが貼られており、デザインは児童らの投票で決定した。PTAの副会長を務める長谷川裕子さんは「子どもたちにも参加してもらうことで、より思い入れのあるものになった」と話した。

川和町の株式会社山星製作所(真野謙太郎代表取締役)の手により、レーザー切断や溶接などの加工が施され、ドア用のフックを製作。梱包用の箱などもメイドインつづきが製作し、文字通り「都筑区で生み出された」記念品となった。

同社の真野貴光専務取締役は「地域の製造業者が協力し、子どもたちに喜んでもらおうと、思いを込めて作った。長く使える良いものが出来上がった」と話した。

歓声上がる

記念品は授業参観日の9日に配布された。受け取った児童らは歓声を上げ「一生使える」や「どこに付けよう」など、目を輝かせた。

長谷川さんは「喜んでもらえて良かった。旧校舎の思い出を留め、宝物として長く使ってもらえたら」と語った。

石澤校長は「製作に携わっていただいた皆様には感謝しかない。旧校舎で過ごした思い出が、かたちとして残ることはうれしい。記念品を見た時だけでも、旧校舎のことを思い出してほしい」と微笑んだ。

思いを込めて作る

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