<奥さんに宣戦布告!>愛されているのは私!可哀想な奥さん「いいね」してあげるね~【まんが】
私はルナ。10歳年上のヤマトと不倫関係になってもうすぐ3年が経ちます。ヤマトとは本気で愛し合っているので、他人からとやかく言われる筋合いはありません。最近ヤマトが奥さんから疑われはじめたらしく、そのせいで「しばらく会う回数を減らそう」と言われてしまいました。けれどヤマトは私のもの。みっともなく結婚にしがみついている奥さんなんて、さっさと離婚されてしまえばいいのです。私は奥さんを追い詰める方法を考えはじめました。
奥さんが通いだした病院というのは、きっとメンタルクリニックか何かでしょう。弱っていることをアピールしてヤマトの気を引きたいのです。私は壊れていく奥さんを想像してほくそえみながら、ヤマトとの結婚生活を夢見るのでした。
ヤマトに言われ、しばらく連絡も控えることになりました。寂しいけれどこの先に待つ私たちの結婚のためです。ふと思い立ってヤマトの名字と組み合わせたフルネームで検索してみると、奥さんのアカウントを見つけることができました。
うつりこむ服装やヘアスタイルなどから、なんとなくハヅキの雰囲気がつかみとれました。はっきり言って地味すぎです。私は「勝った!」という気持ちでいっぱいになりました。画面をスクロールしていくと、ときどきヤマトの手や後ろ姿が一緒にうつりこんでいる写真があります。ちょっとした出来心で、私は最新の写真に「いいね」をつけました。 ハヅキは私たちの関係を疑って不安定になり、カウンセリングにでも通っているのでしょう。「私ってかわいそう」とアピールしたがっているようで笑ってしまいそうでした。そんなに不幸だと思うのなら、もっと華やかに見せる努力をしてヤマトを捕まえておけばよかったのに……。 しばらくヤマトとは会えませんが、これから毎日ハヅキのSNSをチェックして楽しませてもらおうと思います。
記念日なのに奥さんを優先する彼「勘違いオンナには地獄を!」
ハヅキとは旅行するのに、私との記念日デートは計画すらしていないなんて……。そんなこと絶対に許されるはずがありません。しかしヤマトからはその後、連絡が来ないまま。当日も「これからもよろしくね」みたいなメッセージひとつ来ません。
ハヅキのアカウントには新しい写真が投稿されていました。旅行先での素敵な風景に、ひと目でわかるほど豪華な旅館。そしてヤマトとの仲睦まじそうな様子……。事情を知らない人が見ればただの仲のいい夫婦のひとコマです。怒りがわいてきました。
付き合って3年の大切な記念日、夜になってもヤマトからの連絡はありませんでした。きっとハヅキが必死ですがってくるから、ヤマトはそれをなだめようと仕方なく相手をしてあげているのでしょう。いずれ離婚する日のために今はなるべく波風を立てない方がいい、というのは私にも分かります。 けれどハヅキが投稿した温泉旅行の写真を見て、私の怒りは最高潮でした。2人の旅行先は、私が連れて行ってもらったことがないような高級旅館。まるで愛する私よりも形式上の妻の方を優先しているみたいじゃない……。そんなのありえません。 ハヅキに現実を思い知らせてやるために、私はアプローチをしてみたのです。ハヅキの心が壊れるのを期待して、私はひとりでほくそえみました。
記念日デートを見せつけてやる!ラブラブな写真をSNSに投稿
やっぱりヤマトが心から愛しているのは私だけ。ヤマトは素敵なレストランを予約し、私たちが付き合って3年目の記念のペアウォッチを用意してくれました。本当はペアリングが欲しかったのですが、ヤマトが「オレは時計の方がいいな」と言ったのです。
ヤマトがしぶしぶといった感じで手を差し出し、私は何枚か写真を撮りました。帰宅してさっそくSNSに投稿します。レストランの写真、食事の写真、ペアウォッチの写真……そして隠し撮りをしたヤマトの写真。もちろんコメントもつけます。
何日経ってもハヅキからは何の反応もありませんでした。泣きながら「お願いですから早くうちの旦那と別れてください」くらい言ってくるかと思っていたのに……。私の投稿した写真がショックで、リアクションできないほどのダメージを負ったのだろうと思うことにします。 ヤマトが私よりもハヅキを優先したことはいまだに許せないけれど、プレゼントもくれたしこれ以上は責めないであげようと思います。ただあれからヤマトに何度メッセージを送っても、既読スルーで返信はありません。私はどこか釈然としない気持ちを抱えながら日々を過ごしていたのでした。
【妻の気持ち】疑惑が確信へ!お腹の子いるのに不倫していた旦那
私はハヅキ。以前から旦那のヤマトに不倫相手がいるのかもしれないと疑っていました。「仕事で終電を逃して職場に泊まった」と言って外泊してくることが多かったのです。しかし私の妊娠が判明すると、ヤマトはとても喜んで毎日まっすぐ家に帰ってくるようになりました。するとある日、ヤマトの不倫相手らしきルナという女性が私のSNSアカウントをフォローしてきたのです。どうやらヤマトと一緒にいる写真を見せつけ、私に宣戦布告をしてきているようで……?
ひょっとしたら不倫は私の勘違いで、急な外泊のときは本当に仕事を頑張っていたのかもしれない……。私は穏やかな気持ちで夫婦での旅行を楽しむことができました。写真をSNSに投稿すると、何人かの友だちが「いいね」をしてくれました。
それからしばらくしてヤマトが遅く帰ってきた日がありました。「上司から食事に誘われて断れなかった」と話すヤマト。私はすかさず、あのアカウントを調べてみました。するとレストランやペアウォッチの写真、そしてヤマトの姿も……。
スマホを目の前に差し出すと、みるみるうちにヤマトの顔色が変わりました。問い詰めたところ、あっさりと不倫を認めたのです。上手に遊んでいたつもりで、まさか妻にバレるとは考えてもいなかったのでしょう。「もう会わない」と反省はしている様子ですが、もちろんこのまま許すつもりはありません。 ヤマトはうなだれながらスマホを渡してきました。とりあえず主導権は私にあります。わざわざ宣戦布告をしてくるような浅はかな相手に負ける気はしません。これからどうするか、じっくりと考えたいと思っています。
【私の気持ち】下品でワガママな女って……一体誰のこと!?彼の本音を知り呆然
10歳年上のヤマトと不倫関係になって3年が経ちました。しかしヤマトが奥さんのハヅキに不倫を疑われはじめ、「しばらく会うのを控えよう」と言われたのです。私はハヅキを苦しめるため、SNSアカウントをフォローしました。そして付き合って3年記念の食事デートで、私はヤマトの姿をこっそり撮影。その写真を自分のアカウントに投稿してハヅキに見せつけてやったのです。しかしその日以来、ヤマトからの連絡はありません。
電話してきたのはハヅキでした。想像していたよりもずっと強い声でした。「3人で話し合いたいと考えています。今週の土曜、ファミレスに来てください」まさか直接連絡してくるとは思いませんでした。 でも、これでようやくヤマトと結婚できるかもしれません!
私は青ざめました。「当てつけみたいに病院なんか通いだしちゃってさ……」と言っていた、ヤマトの言葉がリフレインします。あのときにはすでにハヅキは妊娠していたのでしょう。「嫁とは別れる」と言っていたのに、嘘つき!!
日頃から「嫁とはもう冷え切ってる」「もうすぐ離婚する」とヤマトが話していたので、私はそれを鵜呑みにしていました。まさかハヅキが妊娠していただなんて……。そしてヤマトがとっさに叫んだ「ワガママで下品な女」という言葉で、私はヤマトの本音を知ることになりました。私はヤマトの気持ちすら手に入れられていなかったのです。 人のものを奪う快感に思いあがり、相手を追いつめるつもりが現実を突きつけられ、手に入れるどころか全てを失ってしまった私。どうして私は不倫などしたのでしょうか。慰謝料を支払い、家族から見放されて引っ越すことになり……。なにもかも失った今となっては、自分でもわかりません。