海老名市予算案 開発と人口増を反映 過去最大「超積極」編成
海老名市が2月21日に2025年度の予算案を発表した。「つながりを力に、未来のまちづくり」をテーマにした一般会計は、前年度比16・6%増の593億円余りで、特別会計などを含めた総額は約891億円とした。いずれも4年連続の増額で過去最大。2月25日に市議会定例会に提案された。
内野優市長(6期目)は施政方針で「まちづくり第2ステージにふさわしい超積極予算」と表現。中新田丸田地区土地区画整理事業などを通じた協調性ある開発や、公共施設再編、交通利便性向上への意欲を示した。
一般会計の市税収入は前年度比6・8%増の約272億円余りで、子育て世代の人口増や企業業績回復で伸びる見込み。地方譲与税や交付金は5・2%減の約48億円、市債は建設事業が増えることもあり前年度比93・4%増の44億円を発行。基金から約13億円を繰り入れ財源を確保した。
歳出では、最も大きい扶助費が子育て支援施設型給付費等の増で前年度比15・3%増の169億円。人件費は人事院勧告による見直しで同6・6%増の93億円、普通建設事業費は土地区画整理事業や大谷・杉久保地区の大規模公園整備推進を盛り込み、まちを新たに形作る事業が目立つ。(仮称)障がい者ケアセンター建設、4市間の消防通信指令システム構築なども含め前年比124・8%増の約77億円を見込む。
主な新規・継続事業は次の通り。▽登別市との姉妹都市協定締結10周年記念式典の実施(160万円)▽待機児童解消のため、市役所南側の敷地内に保育所を整備(1300万円)▽(仮称)障がい者ケアセンターの建設(13億8千万円)▽中新田丸田地区土地区画整理事業の推進(10億8800万円)▽(仮称)大谷杉久保地区公園整備推進(6億4200万円)▽今泉小学校校舎増築(4400万円)▽座間市・綾瀬市・大和市と消防通信指令業務を共同運用するための整備(21億7千万円)▽小中学校体育館の利便性向上のため「スマートキーボックス」を導入(970万円)