この食べ方ハマる!「カレーおでん」の作り方をくわしく解説
カレー味のおでんが魅力のワケとは?
カレー味のおでんが人気な理由
カレー味のおでんは一部のおでん屋や家庭で人気の、カレーとおでんのいいとこどりができる料理です。親しみやすいカレーの香りが、おでんだしの旨味と絶妙にマッチします。
シンプルなおでんほど渋くなく、お子さんでも食べやすいのも人気の理由です。
おでんとカレーが合うのは日本独自の煮込み料理だから
カレーとおでんは、どちらも親しみやすい煮込み料理です。日本で独自の進化をとげたカレーは本場インドのカレーと異なり、濃厚なコクと甘味があって、和食と相性が良いのも特徴。
風味豊かなおでんだしと合わせると、カレーうどんやカレーそばのようなスープに仕上がりますよ。
スープまでおいしい。スパイシーカレーおでん
調理時間:90分
カレールーで作るカレーうどんのレシピです。飲み干したくなるほどスープがおいしく、スパイシーな風味とだし汁の旨味が味わえますよ。おいしく作る最大のポイントは具材ごとの丁寧な下ごしらえ。
具材に切り込みを入れたり下ゆでをしたりすると、クセが軽減してカレースープがしっかり染みます。カレールーを入れ過ぎるとおでんらしさが失われるので、味が薄いと感じる場合は塩で味を整えましょう。
材料(4~5人分)
大根:1/2本(約600g)
卵:4~5個
じゃがいも(メークイン):小4~5個
しらたき(結びしらたき):150g
牛すじ肉(ボイル):150g
ウインナーソーセージ:4~6本
厚揚げ:150g
油揚げ:1~2枚
ゆでうどん(もしくは切り餅):1~2玉(1~2個)
お好みの揚げ物(ごぼう天、さつま揚げ):約100~200g
カレーつゆ
カレールー:2片(約50g)
だし汁:1000cc
しょうゆ:大さじ2杯
みりん:大さじ2杯
作り方
大根を切ってゆでる
大根を3cmの厚さに切って厚めに皮をむき、片面に深さ1cm程度の十字の切り込みを入れます。
鍋に大根と米のとぎ汁(分量外)、もしくは水(分量外)をたっぷり入れて約20分ゆでます。大根に竹串がすっと刺さるかたさになったら取り出します。
じゃがいもをゆでて皮をむく
鍋にじゃがいもと水(分量外)を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱めの中火で15~20分ほどゆでます。じゃがいもに竹串が刺さるかたさが目安です。ゆでたら冷水(分量外)で冷やし、手で皮をむきます。
卵をゆでて殻をむく
鍋に卵と水を入れて火にかけ、沸騰したら弱火で8~10分ゆでます。冷水にとって冷やし、殻をむきます。
しらたきをゆでる
鍋に湯(分量外)を沸かし、しらたき(結びしらたき)を入れて1~2分ゆでます。
揚げ物をゆでる
鍋にたっぷりの湯を沸かし、厚揚げ、ごぼう天、さつま揚げ、油揚げを入れて1~2分ゆでます。厚揚げ、ごぼう天、さつま揚げは、必要に応じて食べやすい大きさに切ります。
油揚げにゆでうどんを詰める
下ゆでした油揚げを半分に切り、表面に箸をころがして袋状に開きます。
ゆでうどん(もしくは切り餅)を油揚げに入れてつまようじで口を閉じます。切り餅を使う場合は油揚げに入るサイズに切ります。
牛すじ肉を串に刺す
牛すじ肉(ボイル)を4~5本の串に刺します。大きい牛すじ肉は折りたたむか切ってから串に刺します。脂や臭みが気になる場合は、湯(分量外)で1分ほどゆでてから串に刺します。
ウインナーソーセージに切り込みを入れる
ウインナーソーセージの表面に3~4本の浅い切り込みを入れます。
カレースープを作る
だし汁を沸騰させ、火を止めてカレールーを溶かします。完全に溶けたらしょうゆとみりんを加えます。
煮崩れしにくい具材を入れる
大根、ゆで卵、しらたき、牛すじ肉を入れて20~30分弱火で煮ます。煮終わったらスープを味見して、塩気が足りないと感じる場合は塩小さじ1/2杯ほど(分量外)を加えます。
残りの具材を入れる
厚揚げ、ごぼう天、さつま揚げ、うどん巾着、じゃがいも、ウインナーソーセージを入れます。ときどき煮汁を全体にかけながら10~15分煮て完成です。
カレー味のおでんをおいしく食べるコツ
カレー味のおでんにおすすめの具材
鶏手羽元や鶏もも肉、豚バラ肉、ロールキャベツ、昆布、はんぺん、がんもどきなどもおすすめです。ばらけやすい具材は串にさして煮込むと食べやすいですよ。旨味が出る肉類や、おでんらしい風味を出す揚げ物は必ず入れるようにしましょう。
じゃがいもを入れる場合は煮崩れしにくいメークインを選んでください。
おでんにおすすめのカレールーの選び方
おでんにはスパイスの風味が強いカレールーがおすすめです。だし汁の量に対して少量しかカレールーを入れないため、味や辛さより香りの強さを意識してカレールーを選びましょう。
用意したカレールーの香りが物足りない場合は、カレー粉やガラムマサラを足して風味を加えるといいですよ。
残ったカレーおでんのリメイク方法
カレーおでんが残ったら、具材を食べやすい大きさに切り、うどんやそばを入れるリメイクはいかがでしょう。具材たっぷりのカレーうどんやそばに変身しますよ。
米とスープを一緒に炊き、具材を小さく切って混ぜ込む炊き込みごはんもおすすめです。カレールーを足してカレーにアレンジすることもできます。
カレー味のおでんに関するQ&A集
カレー粉で作ることもできますか?
カレー粉でも作れます。だし汁1000ccとカレー粉大さじ1杯を混ぜて煮立たせ、しょうゆ、みりん、塩で味を整えてください。カレー粉で作るほうがあっさり味になり、スパイスの香りが引き立ちます。
子ども向けに作ることもできますか?
お子さん用には甘口のカレールーを使うか、カレールーの量を減らしましょう。カレーおでんの仕上がりが辛い場合は、だし汁か水を足してスープを薄め、塩やめんつゆ、白だしなどで味を整えてください。
2日目のおでんをカレー味にリメイクすることもできますか?
2日目のおでんにカレールーかカレー粉を適量加えるだけで、カレー味にリメイクできます。カレールーを入れ過ぎるとカレーになってしまうため、残っているだし汁の量に合わせてカレールーの量を調整しましょう。
だし汁500ccにカレールー20~25g、カレー粉大さじ1/2杯が目安です。とろみが強い場合はだし汁を足してください。
カレー味のおでんに合うお酒はなんですか?
ビールや日本酒、焼酎などが合います。牛すじ肉やウインナーソーセージなどの肉類を多めに入れる場合は赤ワインも合いますよ。
カレー味のおでんと一緒に楽しめる副菜はどんなものがありますか?
おひたしや浅漬け、サラダなど、食感を楽しめる野菜料理はいかがでしょう。食卓の彩りが良くなり、箸休めとして楽しめますよ。
ポン酢しょうゆやレモン果汁で味付けしたり、トマトやフルーツなどを使ったり、酸味のある副菜をカレーおでんのアクセントとして添えるのもおすすめです。
カレー味のおでんですこし変わった食卓を楽しもう!
少し変わったおでんを味わいたいときは、カレー味のおでんに挑戦してみましょう。カレーのスパイシーな風味とだし汁の旨味がなじんで、あたらしいおいしさに出会えますよ。
お好みのカレールーと具材で絶品カレーおでんを作りましょう。
ライター:BBC