【リアル給与明細】55歳、営業職。貯金がない……。節税すれば貯められますか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【55歳 営業職】
【リアル給与明細】55歳、営業職の場合
プロフィール
55歳、男性
営業職
▼現状
仕事内容は、マーケティング、工程管理、営業施策の管理。
労働時間は月150時間、残業はなし。
ボーナスは200万円程度。
【相談内容】仕事量は適量でテレワークも許可されている環境なので、給料に不満はありません。しかし貯蓄ができておらず不安です。節税対策を教えてください。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
質問者さんは、今のお給料に不満はないとのこと。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約710万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の営業職の平均年収は約745万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料は、平均よりもやや低めの水準と言えそうです。
iDeCoから医療費控除まで!節税の基本
質問者さんは、収入に不満がない一方で、貯蓄が進まないため節税をお考えなのですね。
無理なく実践できる節税対策を3つご紹介します。
1. iDeCo
個人型確定拠出年金(iDeCo)は、掛金が全額所得控除の対象となり、所得税や住民税を抑えられる制度です。
また、運用益が非課税になるため、老後資金を効率的に増やせます。
資産運用に抵抗がある場合は元本保証商品を選択でき、所得控除を受けられますよ。
2. ふるさと納税
ふるさと納税は、実質2,000円の負担で地方自治体に寄付ができ、返礼品を受け取れるお得な制度です。
寄付した金額は、所得税や住民税から控除されます。
3. 医療費控除・保険料控除
医療費が年間10万円を超えた場合、医療費控除が適用されます。
薬代や通院費、さらには健康診断で発見された病気の治療費も含まれますよ。
また、生命保険料や地震保険料などの控除も確定申告で活用できます。
現在加入中の保険が控除対象か確認しておきましょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりもやや低い水準です。
・iDeCo、ふるさと納税、医療費控除・保険料控除を使い、賢く節税しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。