【ノーモア義母の手作り惣菜】職場復帰した私!玄関前に届くお惣菜の送り主は#4コマ母道場
「あなたのために」と思って行動したとしても、受け取る側がどう思うかはわかりません。むしろ相手にとっての迷惑になってしまっている場合もあるでしょう。それが嫁姑間で起こったとしたら……? 今回は、手作りのお惣菜が教えてくれる「ありがた迷惑」なお話です。
玄関に置いてあるのは……
【編集部コメント】 ナホさんのお家に定期的に届くお惣菜の作り主は、どうやらお義母さんのようですね。しかも毎回丁寧なお手紙付きなのだそう。季節の挨拶や入っている野菜の栄養効果までも記されていて、お義母さんの丁寧な仕事ぶりが伺えます。きっと「息子家族のために」という気持ちがこもっているのですね。仕事終わりでクタクタなナホさんにとっては、なんてありがたいことでしょう! ……と思いきや、ナホさんの表情を見る限りあまりそうとは言えなさそうです。
「気持ち」だけでいい
【編集部コメント】 「手作りのお惣菜を届けること」はお義母さんにとって、とても大切なことなのですね。きっとそれくらい息子家族のことを想っているのでしょう。とはいえ、玄関先に放置された食べ物を「平気」と思える人もいれば「無理」と思う人もいます。差出人がお義母さんだと分かっているのは安心ですが、外に放置されている間になにもないとは限りません。だったら直接受け取った方いい……? でも、そもそも「受け取る」ことにストレスを感じてしまうのであれば、いっそのことお惣菜自体不要なのかもしれませんね。
その日の気分?!
【編集部コメント】 「息子家族のため」と言ってやっているものの、事前連絡を要請されても応じないお義母さんなのですね。あくまでも「作りたい」ときに作って届けたい。その日によって体調や気分がありますものね。ただ、自分だけの食事であればいくらでも気分で決めてもらって構わないのですが……。その「気分」に振り回される人の「気分」も考えてもらえませんかね? お義母さん。
捨てられない理由
【編集部コメント】 誰に何と言われようとも、めげずにお惣菜を届け続けるお義母さんのガッツは大したものです。そのガッツを、もう少し別のところに使ってもらいたい……それがリョウタさんとナホさんの本心でしょう。やっぱり目の前の食事を簡単には捨てられませんよね。作り手が分かっていて、食べられる状態であれば受け入れざるをえないようです。その優しさにまたつけ込まれているのかもしれません。まるでイタチごっこのような関係に見えてきてしまいますね。
お気遣い不要ですが?
【編集部コメント】 今までは「お気持ちだけいただきます」程度のソフトな感じで伝えていましたが、それだとお義母さんには通用しません。そこでナホさんはガツンと「結構です」と連絡をしてみました。しかしお義母さんからの反応は、「今はこれくらいしか、してあげることができない」……? いや、「今は」って、この先いったい何をしてくれようとしているのですか? お義母さん……?
本当に無理!!
【編集部コメント】 お義母さんは「食べ物をもらう=ありがたいこと」と思っているのですね。実際に食べ物は大切だし、粗末にしてはいけません。食事をしっかり取るのは、身体にとってもいいことでしょう。でも「食べ物の受け取りを断る」ことが悪いわけでもありません。「食べ物を拒否する」というよりも「自分にとって必要ではないものを拒否している」ということを、もっと相手に伝えれば分かってくれるでしょうか……? ナホさんは、もう一度リョウタさんにお願いしたようです。
義母VS私
【編集部コメント】 「家族のために食事を作る」……とくにお義母さんは、そのことに誇りを持っているのかもしれません。わが子が大きくなって手が離れても、台所仕事が忙しかった時代に思いを馳せ、今のママたちを手伝ってあげたいと思う……そんな純粋な気持ちから行動してしまうのではないでしょうか。でも、それはあくまでも「相手が受け取ってこそ」成立する話なんですよ? お義母さん?
まさかの直接対決
【編集部コメント】 同僚の「受け取らない方がいい」というアドバイスを実行した方がいいんだろうな……と思っていた矢先。なんと今度はお義母さんはお惣菜を持って、玄関先で待っていたのです。驚くナホさんは、目の前にいるお義母さんに面と向かって「いりません」と言えるのでしょうか? 相手を目の前にすると尻ごみをしてしまう気持ち、分かりますよ!
言うのか?言えるのか?
【編集部コメント】 おぉーーー! 意外にもナホさんはお義母さんを目の前にしてハッキリと「迷惑だ」と言い放ちました。きっと相当な勇気がいったことでしょう。けれど今勇気を振り絞らないと、この先定期的にお義母さんに訪問されても困ってしまいそうですもんね。さぁお義母さんには伝わったのかな? と思いきや、なんと返答は「贅沢者!」……? こんなに恵まれているのに? ということでしょうか、お義母さん?
そんなつもりだったの?!
【編集部コメント】 いきなり「同居」のパワーワードが飛び出して、ナホさんはますます混乱状態に陥ってしまいます。この前言っていた「今はこれくらしか」の裏に隠されていた言葉は、「いつか同居をするまでは」だったのですね。同居をすれば食事作りは手伝ってあげられるけれど、「今は」離れて住んでいるからお惣菜を届けるだけになってしまっている。お義母さんとしては、今できることを全力でやってあげていただけだったのですね。うーーーん……。ひとりで暴走している感が否めませんよーーお義母さん(汗)。しっかり目の前の人の声を聞いてください~!
ありがた迷惑です!
【編集部コメント】 お義母さんの気持ちも、分からなくはありません。ただナホさんはナホさんなりに、精一杯家事をこなしてきたのです。1週間の献立を考えて、まとめ買いをして、土日に平日分の下ごしらえをするなど、自分なりに一生懸命頑張ってきました。それを「栄養バランスが取れていない」と言われて、気まぐれに惣菜を持って来られたら、たまったものではありませんよね。もちろん同居なんてできるはずないでしょう。
感謝できない方が悪い?
【編集部コメント】 同居がナホさんのため……? 「いらない」と言い続けたお惣菜を届けていたのも、ぜんぶ「家族」のため……? 「私は悪くない!」という意思を全面に出しているお義母さんの言葉に、ナホさんとリョウタさんは言葉を発するのもためらわれているようです。でも2人の心の中の言葉は同じでしょう。「何も分かっていない……」この一言に尽きますね。このまま放置するか、しっかりと説き伏せるか。どちらを選びますか? リョウタさん。
義兄夫婦の離婚理由
【編集部コメント】 なんとお義母さんは、お義兄さんの元奥さんともうまくいっていなかったのですね。そのときはお義兄さんが元奥さんの味方をせず、離婚に至ってしまったようです。それを踏まえて、リョウタさんは母親に対して毅然とした態度を示し続けていたのでしょう。お義母さんも、もう少し前回の反省を活かしてもらいたいところですが……。そもそも反省してないから、同じことを繰り返してしまうのでしょう。リョウタさん、まずはそこを指摘してあげてください!
【義母の気持ち】いったい何が不満なの?
【編集部コメント】 お義母さんなりに、自分の経験から家族を助けようとしていた気持ちは分かりました。その気持ちは悪くないし、過去の経験を活かすことはいいことですよね。でもね、お義母さん。「長男の離婚」という経験についてもっと深慮があれば、今回のようなことにはならなかったのではないでしょうか。そこも含め「自分の思い」しか考えていないあなたの言動が、今回の結果を生んでしまったのかもしれませんよ……?
【夫の気持ち】話を聞かない母
【編集部コメント】 お母さんの愚痴は止まりません。きっとナゼ自分がここまで言われないといけないんだろうと、お母さん自身も分かっていないようですね。そんなとき新聞の勧誘がきて、「断ってもしつこい」と愚痴るお母さん。ただリョウタさんからすれば「ナホにしている行為と同じ」としか思えません。そう指摘しても、お母さんは意外そうな顔をしているようです。
母が優先したこと
【編集部コメント】 お母さんは「自分の経験」と「自分の気持ち」しか見えていないのかもしれません。だから目の前の人が嫌がっても、都合よく解釈して、自分の気持ちを無理矢理押し通そうとする……そうリョウタさんは感じています。その中で少しでも相手を思いやる気持ちがあれば、相手の言葉に耳を傾ける余裕があれば、リョウタさん家族との未来もまた変わっていたのではないでしょうか。
善意の押し付け
【編集部コメント】 リョウタさん、ハッキリ言えましたね! お母さんは悲しそうな顔をしていたけれど、仕方ありません。お母さんからすれば善意のつもりでも、それを「嫌だ」と言っている人がいる以上、やめないといけなかったはずです。相手が「嫌」だと思っていることをやりつづけることは「嫌がらせ」に思われても仕方ない。もっと別の解決方法があれば良かったけれど……リョウタさんは、自身の母親と妻であるナホさんが距離をおくことになってしまったことに、不甲斐なさを感じているようです。
【私の気持ち】一番嫌だったことは
【編集部コメント】 お義母さんは基本的には悪い人ではなかったと、ナホさんは感じています。お惣菜の一件があるまでは、適度な距離感でお付き合いをしてこられたのですから。でもきっと、遅かれ早かれこんな結末になってしまったのではないか……そんなふうにも思う気持ちもあるようです。自分の善意を正義と思い込みすぎず、相手にも気持ちがあって事情があるという基本的なことを、いま一度心に留めておきたいですね。