一時廃業も客の強い要望を受け復活!孫が受け継ぐ“じいちゃんの味”【中華そば専門 いちい】ーー射水市小杉のラーメン店
富山県射水市の小杉エリア。駅周辺の住宅街や商店、学校が並ぶ市道沿いに地元民が足しげく通う「中華そば専門店 いちい」があります。
創業は1955(昭和30)年。
現在のあいの風とやま鉄道 小杉駅前で市井清則さんが開業し、その後、三ケ白銀町に移転してからも開業当時から続く昔ながらの中華そばを提供してきました。
清則さんの息子で2代目店主だった市井敬さんが亡くなり、2018年に一旦は店を閉めましたが、復活を願う客の声に応える形で敬さんの息子、智久さんが3代目の店主に。弟の晴久さんら、家族と力を合わせて2019年8月に店を再開しました。
鶏ガラ、豚骨、野菜でとった昔ながらのスープ
味の決め手はチャーシューを煮込んだ醤油ダレ
“中華そば”を掲げる通り、「いちい」のラーメンは昔ながらの醤油ラーメン。鶏ガラと豚骨、野菜などでとった澄んだスープが特徴です。
そのスープの味の決め手となっているのが、チャーシューを煮込んで作った醤油ダレ。数種類の醤油をブレンドしたタレで豚の肩ロースを煮込んでいるため、肉の旨みが醤油のカドを取り除き、まろやかでコクのある味に仕上がります。
もちっとしたちぢれ麺にスープがよく絡み、ズズズッと気持ちよく味わえます。
チャーシュー、メンマ、刻みネギと、トッピングもいたってオーソドックス。
創業者の祖父から受け継いだ中華そばは、シンプルながら飽きのこない味で、1週間に何度も食べにくる常連客がいるというのも納得のおいしさです。
シメのソフトクリームも“じいちゃん”の味
3代にわたって受け継がれているのは、名物の中華そばだけではありません。
それが、客の約4割がラーメンのシメとして注文するという「ソフトクリーム」。創業者の清則さんの頃からラインナップしていて、これだけを食べにくる常連客もいるほどの人気メニューです。
「じいちゃんは甘いものが大好きで、ソフトクリームもよく食べとったね」と、孫の晴久さん。
まったり濃厚な甘さのソフトクリームへのこだわりは、数少ない店のメニュー表に中華そば、餃子に並んでソフトクリームが書かれていることからも見てとることができます。
家族の合言葉は「変わらぬ味をいつまでも」。
じいちゃんの味はこの先もずっと受け継がれていきそうです。
店舗情報
【中華そば専門 いちい】
住 所 富山県射水市三ヶ白銀町802
営 業 10:00~19:00
電 話 0766-55-3333
定休日 木曜、月1回水曜
駐車場 あり
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2024年5月29日放送
記事編集:nan-nan編集部