貴重兜並ぶ「五月人形展」 5月5日まで 相模田名民家資料館で
端午の節句に向け、相模田名民家資料館(田名4856の2)で現在、「五月人形展」が開催されている。貴重な明治〜昭和期の五月人形や兜がずらりと並ぶ、同館の恒例行事。5月5日(月・祝)まで。観覧は無料。
地域住民の「処分できないから引き取ってほしい」という声をきっかけに、1995年に始まった催し。展示されている五月人形や兜飾りはほとんどが近隣住民の寄付で集まったもので、中には1メートル65センチの兜もある。館長の田所昌訓(まさのり)さん(86)によると、田名は土地が広く鯉のぼりを飾る家が多かったため、五月人形を持っていないという家も少なくなかったことから、現存する五月人形は貴重であるという。現在では、地域の歴史を伝える催しとして、毎年2月〜3月に開く「ひなまつり今昔展」と併せて話題を集める行事となっている。
同館では、横浜開港当時より相模原地方で盛んだった養蚕に関する資料も多数展示されている。
開館時間は午前10時から午後4時まで。展示期間中は休館日なし。(問)田名財産管理委員会【電話】042・761・7118