猛毒“最も危険な植物”バイカルハナウドか 北海道大学構内に10株 国内初確認か 近づかないよう注意
欧米などで世界で最も危険な植物として知られる「バイカルハナウド」。
これと同じとみられる植物が札幌・北区の北大キャンパスの中で見つかりました。国内ではこれまで未確認で、北大が特定を進めています。
坂詰怜記者「北大前の通りから構内に入ってすぐのところにはロープが張られています。その中でバイカルハナウドとみられる植物が見つかりました」
高さ3メートルほどはある白い花を咲かせた植物。札幌市北区の北大キャンパス構内に10株ほど生えています。
この植物が猛毒の「バイカルハナウド」に極めて似ていると、一般の人から24日に大学に連絡がありました。
環境省によりますと「バイカルハナウド」はこれまで日本国内では未確認で、特定されれば国内初だということです。
北大生「あんまり毒々しい感じじゃないから、あっても気にしないなと思って危ない」
北大生「北大は敷地が広くて、森みたいなところが何カ所もあるので、他にもないか心配だなと思って、(大学には)構内全体を改めて調査してほしい」
西アジア原産でセリ科の「バイカルハナウド」。観賞用として持ち込まれた欧米では広い範囲で自生しています。
ニューヨーク州環境保全省によりますと中には4メートルを超えるものもあるといいます。1株で平均2万個もの種を飛ばし生息範囲を広げるため繁殖力が強いのが特徴です。
問題はその樹液です。有害物質が含まれていて人が触れたあとに日光を浴びると激しい痛みを伴うやけどのような皮膚炎を発症することから欧米では「最も危険な植物」として知られています。
国内未確認の植物が北大のキャンパスに生えているとすれば、なぜなのでしょうか。実際に北大でこの植物を確認した野草の専門家は。
野草研究家・山下智道さん「あの辺りって観光客もすごく多いですよね渡航者が増えるにつれて海外の植物が持ち込まれやすい靴とかいろんなものに付着してて、たまたま落ちたり」
北大は学内の専門教員による特定を進めていて、植物に近づかないよう注意を呼び掛けています。