<貸す?貸さない?>親切がアダに!?私の夫を下の名前で呼ぶシンママ同僚にモヤモヤ【まんが】
私はチエ。夫のユウトと、まだ幼い娘と一緒に3人暮らしをしています。娘が幼稚園に通うようになってからは、少しでも家計の足しになればと近所のスーパーでパートとして働きはじめました。育児でしばらく働くということから離れていたので、毎日が新鮮なことばかりで楽しいです。しかもパート先の方々は優しい人ばかり。最近よく話すのは、同じパートのシミズさんです。シミズさんにはまだ小さいお子さんがいて、シングルマザーとして奮闘しているのだそうです。
仕事が終わり帰ろうとすると、雨が降っていました。そこで私は、仕事が休みで家にいる夫に迎えをお願いすることにしました。電話をすると「すぐに行くよ」と二つ返事。私たちがスーパーの裏口で待っていると、夫はすぐに来てくれました。
シミズさんも送ってもらえるか聞くと、「もちろん」と快くOKしてくれました。
後部座席に娘が乗っていたため、私は後部座席、そしてシミズさんには助手席に乗ってもらいました。シミズさんを送り届けると、私たちは帰路につきました。まさかこの親切心が後々のトラブルになるなんて、このときは夢にも思っていなかったのです。
翌日、スーパーで働いているとシミズさんが話しかけてきました。
私はちょっと戸惑いました。もちろん夫が、「ユウトって呼んでください」と自己紹介したわけでもありません。きっと私が「ユウト」と呼ぶのを聞いて名前を知ったのでしょう。私は少し不愉快な気持ちになってしまいました。
娘が幼稚園に通いはじめたことで、私はパートとして働きはじめました。パート先の人たちはみんな親切な人ばかりで、年齢の近いシミズさんとはよく話をしています。さてある日、帰りに大雨が降ったため夫に車で迎えに来てもらいました。困っていたシミズさんのことも送り届けることができ、ひと安心。しかし翌日になると、シミズさんは「優しいね、カッコいいね」と夫のことをすごく褒めてきます。しかも「ユウトさん」と下の名前呼び……。なんだか困惑してしまいます。
図々しいお願いにドン引き!ひとまず「本人に聞いてみる」で回避
私がちょっとだけ引いていることにも気付かず、シミズさんはさらに続けます。
あまりにも夫のことを褒めちぎるシミズさんに困惑していると、驚くべきことを言い出しました。
笑顔で話すシミズさんに、私は困惑してしまいました。たしかに夫は男性ですから、一般的な女性よりは腕力があるかもしれません。しかし夫はどちらかというと細身で腕も細いですし、いわゆる「力がありそうなタイプ」には見えないと思うのですが……。
私が少し困っていると、さらに畳みかけてくるシミズさん。あまり仲の良い人がおらず、私くらいしか頼める人がいないと話します。シミズさんはシングルマザーなので、たしかに男手がないのは大変なのだろうな……と思いました。
車に乗せてあげた次の日、シミズさんはお礼だけでなく「ユウトさんってかっこいい」と言いはじめました。なんだか馴れ馴れしく言われてモヤモヤする私でしたが、それに気付かずシミズさんは「ユウトさんを貸してほしい」と言い出したのです。これには私もビックリ。どうやら「力仕事のためにお願いしたい」と言うのですが、夫はそこまで腕力があるようには見えないのです……。とりあえず押しに弱い私は、「本人に聞いてみるね」とだけ答えました。
裏アリ?「怖いすぎる」「絶対にイヤ」夫にもキッパリ拒否され……
帰宅した夫に、シミズさんとのことを話しました。「カッコいい」と言っていたこと、知り合ったばかりなのに下の名前で呼んでいること……。すると夫は言葉を失っている様子です。きっとシミズさんの言動に、引いてしまったのでしょう。
そして一番の問題である、「ユウトさんを貸してほしい」と言われたことも伝えました。夫は驚き、ほとんど素性も知らない人からの突拍子もないお願いに怖さも感じている様子……。私でさえ疑問に思うくらいですから、いたって当然の反応だと思います。
パート先の同僚シミズさんから、「ユウトさんを貸して!」と頼まれてしまった私。「男手がどうしても必要だから」と言われてしまいましたが、夫は決して腕力のあるタイプには見えません。夫本人に言ってみると、「絶対に嫌」と拒否されてしまいました。私も、「どうしても手が必要なら便利屋さんに頼めばいい」という夫の主張に同感です。とりあえず今度パートで顔を合わせたら、しっかりと断ろうと思います。
いい人だと思ったのに!同僚から聞いた話がホラーすぎて……ゾッ!
今日はシミズさんはお休みのようでした。明日顔を合わせたときに話そうと考えていると、休憩時間にパートの人から声をかけられました。そしてパートさん2人は気まずそうに顔を見合わせています。何かあったのでしょうか……?
「シミズさんには深入りしないほうがいい」と話すパートさん。そして、「旦那さん貸してとか言われていない?」と聞かれてびっくり。まさにシミズさんから私が言われたことですが、どうして知っているのでしょうか?
なんでもシミズさんは、自分と同じ年くらいのパートさんの旦那さんを借りてデートしているという噂があるようです。私は信じられないのと同時に、ゾッとしてしまいました。聞いたところ、「動かしたい家具があるから男手が必要」というのも真っ赤な嘘のようで……。
夫と話をした翌日、断るつもりでパートに行きました。しかしその日はシミズさんがお休み。すると普段はあまり話をしていないパートさんたちが、シミズさんの“悪行”について教えてくれたのです。パートさんたちによると、なんとシミズさんは、他のパートさんにも「旦那さんを貸して」と言って、デートに誘っていたのだそう。しかも息子さんには「新しいパパ」として紹介しているようで……まさにホラーです。こんなことを聞いてしまった私は、絶対に断ろうと心に誓ったのでした。
断るとフキゲン⇒無視!?さらに……車の窓バンバン「乗せてよ!」
シミズさんは、わざとらしく首を傾げながら聞いてきました。ひょっとしたら、押しに弱い私ならきっとOKすると思っているのかもしれません。私は昨日のパートさんたちの話を思い出しながら、断ろうとします。
私が断ると、シミズさんは興味を失ったようでどこかへ行ってしまいました。そしてそれ以降は話しかけても無視されるようになってしまいました。業務上で困ることはありませんが、今までは仲良く話していたのに無視されたら、私だっていい気分ではありません。
あまり気にしないように過ごしていたある日、また大雨が降りました。帰りが一緒になったパートさんに「今日も旦那さんが来てくれるの?」と聞かれ少し話していると、なんだか嫌な視線を感じたような気がしました……。
私が帰る準備をして夫の待つ駐車場まで行こうとすると、なにやら言い争う声が聞こえます。
私が慌てて車に乗ると、夫はすぐに車を発進させました。ミラーを見ると後方にシミズさんが取り残されていました。
少し食い下がられたものの、きちんとお断りすることができた私。しかしシミズさんは気を悪くしたのか、それ以来私を無視するように……。そんなある日、夫が運転する車に無理やり乗りこもうとするシミズさんの姿が……。これには夫婦で驚愕。 今後どうなることかと心配していましたが、それ以来シミズさんの姿を見ることはなくなりました。一体シミズさんに何があったのかはわかりませんが、これからは会わないといいなと願うばかりです。
【シミズさんの気持ち】元夫と再婚相手を見かけ「モヤモヤする!」
私はシミズハル。3歳の子どもがいるシングルマザーで、現在はスーパーでパートとして働いています。息子は保育園に通っていて、実母の手が空いたときにときどき面倒を見てもらっています。ちなみに離婚事由はあちらの不倫でした。さて最近になって仕事先であるスーパーに、元夫であるヒロユキが来店しました。あまりのことに私はビックリ。幸せそうな姿にモヤモヤしてしまった私は、自分も幸せだと見せつけてやりたくなりました。
楽しそうに話すカップル。よく見ると元夫ヒロユキでした。しかし隣にいる女性を私は知りません。当時の不倫相手ではないのです。ヒロユキと一緒にいた女性について、知り合いに聞いてみることにしました。
ヒロユキは私と離婚したあと、不倫相手とは別れることになったのでしょう。そしてどうやら違う女性と結婚したようです。私には関係ない話ではあるものの、やはり気持ちとしてはモヤモヤしてしまいます。
たまたまとはいえ、私の職場に再婚相手と一緒に現れたヒロユキ。私は離婚してからシングルマザーになって大変だというのに、ヒロユキはすごく幸せそうでなんだかモヤモヤします。不倫相手でもないので、嫌味を言うこともできません。
仕事先のスーパーにて、元夫のヒロユキを見かけてしまった私。離婚の原因となった不倫相手と来ているのかと思いきや、どうやらまったく別の女性と結婚したようなのです。これにはなんだかモヤモヤ。何も知らない相手では、嫌味のひとつも言いようがありません。しかし幸せを見せつけられた気分の私は、対抗意識を燃やしてしまいました。私だって幸せなんだというところを見せつけなければ気がすみません。
雨の駐車場でシュラバ!惨めな姿を見られ……
急いで外に出ると、私はついにユウトさんの車を発見したのです……! 嬉しくなった私は走り寄り、前に乗せてもらったように助手席に手をかけます。しかし鍵がかかっていて開きません。私は少しイライラして運転席の方に回り込みました。するとユウトさんが窓を少しだけ開けます。
大きな声で話しかけていると、ユウトさんはビックリした顔でこちらを見るばかり……。そこへチエちゃんがやってきました。するとユウトさんは大きな声でチエちゃんに「早く乗って!」と言いました。
チエちゃんが素早く乗り込むと、車はすぐに走り出してしまいました。
車が走り去ったあと、私はある人物と目が合いました。そう、元夫ヒロユキと再婚相手でした……。ヒロユキは何か恐ろしいものでも見るような目で、私を見ています。
ヒロユキと隣にいた女性は、私の方をチラチラ見ながら足早に去っていきました。
もう一度だけユウトさんと話をしようと、タイミングを見計らっていた私。ついに会えたのですが、なんとユウトさんに怖がられてしまいました。しかも大雨のなか、大声をあげながら血眼になって人の車を叩く姿をヒロユキに見られてしまいました。そこでようやく我に返った私は、自分の奇行に恥ずかしさでいっぱい。自分のせいではありますが、もう新しい職場を探さないとやってられません。今さらですが、つまらない見栄なんて張るものでないと心底反省しています……。