シニアが肥満や動脈硬化の原因になると敵視しがちな脂質を積極的に摂取した方が良い理由とは?【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】
シニアは敵視しないで!脂質【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】
脂質は細胞やホルモンを作る大切な原料。食が細くなった人、やせている人は積極的に摂取を
肥満や動脈硬化の原因になると敵視されがちなのが脂質です。食事の量が多く、油分の多い物を食べる機会の多かった年齢まではそれが正解だった人もいますが、シニア世代になると食事量の減少に伴って必要な脂質まで不足しがちなケースが非常に多く見られます。脂質はエネルギー源になるほか、体の細胞やホルモンの生成に役立ったりと、大切な働きをしています。特に食が細くなった人、やせてきた人は、普段の食事に脂質を多く含む食材を加えるようにしましょう。
脂質が多く含まれている食材を活用しよう!
歳を重ねると消化酵素の分泌量が減り、油っぽい料理は受けつけにくくなってきます。食べにくいものをあえて食べる必要はないので、食べやすいもので脂質が多く含まれている食材を上手に取り入れていくことが大切です。
【出典】『70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう』
監修:特定非営利活動法人 京都栄養士ネット 日本文芸社刊
監修者プロフィール
訪問栄養食事指導で地域の皆様の健康と栄養をサポートする管理栄養士のグループ。メンバーは京都府栄養士会の会員。2018年9月に認定栄養ケアステーションの認定を受け、京都府全域で訪問栄養指導を中心とした活動を行っている。2021年10月より機能強化型栄養ケアステーションに移行認定。在宅で療養されている方を訪問して、その方にあった食事の作り方やどの程度栄養量が摂れているか何を補えばよいかなどを、その方の嗜好や生活環境を大事にしながら、一人ひとりその人にあった形で提案し、実践してもらえる支援を目指し、多職種と連携し活動している。