【駿河区・静岡ホビースクエア】世界に誇るプラモデルメーカー大集結 無料でどれだけ楽しめるか体験!
静岡が世界に誇るプラモデル産業。「静岡ホビースクエア」は、その魅力を発信する施設です。静岡を代表する模型メーカーの展示があり、無料でいろいろ楽しめるんです。体験してきました!
【画像】ここにもあったプラモデルのモニュメント! この記事のギャラリーページへいつも見慣れた街並みも、裏を探ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットをめぐります。今回は県内で最も多い乗降者数を誇るJR静岡駅の南口周辺を散策します。
JR静岡駅の目の前にある無料施設
JR静岡駅南口や駿府城公園前に設置されているモニュメントは見たことがありますか。
これは「静岡市プラモデル化計画」の一環。
静岡市役所前やJR静岡駅コンコース内にも、町の至る所にプラモデルをイメージしたモニュメントが点在しています。
プラモデル出荷額の国内シェア8割を占める模型のまち、静岡市ならではの風景です。
静岡駅南でワクワクするイラストと名前の看板を見つけました。
JR静岡駅から道を渡ってすぐ向かいにある大きなビル「サウスポット静岡」の3階にある施設に向かいます。
エスカレーターを上ってたどり着いたのは、静岡の模型産業を発信するため2011年にオープンした「静岡ホビースクエア」。入場料は無料です。
駅前にあって、簡単に寄れるのにまだ行ったことがない静岡市民もいるのでは?。それは本当にもったいない。今回は静岡ホビースクエアで何ができるのかお伝えします。
懐かしい!「ミニ四駆公式コース」
入口を入ると、誰もが一度は聞いたことがあるタミヤのミニ四駆のコースが目に飛び込んできました。
タミヤは静岡市に本社を置く世界的模型メーカーです。
公式コースの大きさに驚きました。土日を中心に多くの人で賑わっているそうです。
静岡ホビースクエア スタッフ・時森俊郎さん:
子供より大人の方が多いです
改造ができることもあって人気のミニ四駆は、広い世代に愛されています。
江戸時代にさかのぼるプラモデルの歴史
ところで、なぜ静岡市で模型産業が盛んになったのでしょうか。
常設展ではプラモデルの歴史が解説されています。
歴史は今から200年以上も前にさかのぼります。
徳川家ゆかりの地・静岡には、静岡浅間神社などを建造するため、全国から腕利きの職人が集められました。
職人の多くは静岡にそのまま住むことに。
その中から模型を作る人が出てきたことが、プラモデル産業の起源と言われています。
模型メーカー5社の展示
施設の目玉は、静岡を代表する5つの模型メーカーの作品展示。
タミヤ・バンダイスピリッツ・アオシマ・ハセガワ・ウッディジョーと、それぞれ特色ある模型が並びます。
ガンダムのプラモデル、いわゆるガンプラも展示されています。
ここでホビースクエアの時森さんが、静岡の製造技術の高さがわかる注目点を教えてくれました。
ガンプラは同じランナーでつながった1枚のパーツに、複数の色が付いていました。実はこれ珍しい技術だと言います。
静岡ホビースクエア・時森俊郎さん:
どろどろになったプラスチックを型に流し込むのに、これができるんです。世界で静岡のガンプラ工場だけができる技術なんです
木製模型のウッディジョーの精巧な姫路城や首里城の模型。
そして100周年を迎えるアオシマの痛車プラモなど、見ているだけでも楽しい施設です。
静岡ホビースクエア・時森俊郎さん:
アオシマはタミヤより古い、静岡で一番古いメーカーです
もちろん、タミヤのミニ四駆もあります。当時はミニ四駆をテーマにした「爆走兄弟レッツ&ゴー」というマンガも人気でしたね。
オフィシャルショップで買って組み立てよう
続いてやってきたのは、オフィシャルショップ。
タミヤのTシャツやネクタイなど、衣料品もありました。
プラモデルの中には「理科室」など、意外なものもあります。四角いイスが懐かしい。
「ミニ四駆パンダ2(1210円)」や「ミニ四駆サンタクロース(1320円)」は運転席に注目。
かつては無人だったミニ四駆ですが、いまやパンダやサンタがのる時代になりました。
購入した商品はもちろん、持ち込みのプラモデルも組み立てOKの工作室も常設しています。
「ミニ四駆パンダ2」と「ミニ四駆サンタクロース」をチョイスして、特別にレクチャーを受けながら組み立てに挑戦します。
工具のニッパーすら使ったことがなかったので、時森さんに教えてもらいながらでした。
静岡ホビースクエア・時森俊郎さん:
ニッパーは閉じたときに平らになる面と、そうでない面があります。平らになる面を欲しいパーツに向けて切ってほしいです
製作時間の目安は、慣れている人で30分。初心者は1時間以上かかります。
公式コースでいざ対決
時森さんのサポートもあって1時間足らずで完成しました。
タミヤの公式コースを使ってガチンコ対決をしてみましょう。
5レーンあるコースを5周するルールで勝負します。1周するごとに色の違う別レーンに変わるので、内側スタートでも外側スタートでも、5周することで公平性を確保できる仕組みです。
コースには、1段高くなったエリアも。
ミニ四駆が飛び出してしまった時のための箱が置いてあるぐらい、コースアウトに注意が必要なポイントです。
パンダ号とサンタ号、いよいよスタート!
すごいスピードでコースを駆け抜けていきます。
声援を送りながら、レースは白熱します。
スピードに乗ったパンダ号が、コースアウト注意ポイントで一瞬危険な状態になりましたが、なんとか復帰。
見事両者ともに5周回ってゴール。サンタ号に2秒の大差をつけて、パンダ号が勝利しました。
ミニ四駆の購入費だけで、これだけ楽しめちゃう場所だとは思いませんでした。初心者の大人でも十分楽しむことができそうですよ。
JR静岡駅を利用した際には、世界に誇るサブカルチャーの拠点をぜひのぞいてみてください。
■スポット名 静岡ホビースクエア
■住所 静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡3階
■営業時間 平日 11:00~18:00
土日祝 10:00~18:00
■定休 月 ※祝日の場合は翌日
■問合せ 054-289-3033