小学生が“老い”を体験「耳に水が入っているみたい」困りごとを想像できる人へ
高齢者の歩きづらさや聞こえづらさを、小学生が体験する授業が行われました。
杖をついて歩いているのは、元気な小学生たち。
北海道小樽市の塩谷小学校で、4年生と5年生が高齢者の体の“老い”を体験しました。
耳が遠い人の聞こえ方になるヘッドホンを着けて聞こえた文章を繰り返そうとしますが…。
「耳に水が入ったみたいな感じで、結構聞き取りにくい」
ゴーグルを付けて高齢者の視野の狭さを再現すると…。
「…見えない」
「これだけしか見えてませーん」
23歳の馬場佑里香記者も、ひじと膝を固定し、重りをつけて、右半身が麻痺した状態で、食事に挑戦。
「ひじが曲がらないから、口元まで持ってくるのも大変です」
授業を通して、子どもたちには“気づき”がありました。
「普通に歩くよりも、腰などが曲がって姿勢が低くなってしまう。荷物を持ってあげたい」
どんなことに困っているか、知ることで助けることにつながる。
高齢者に限らず困っている人がいたら、一声かけられるようなやさしさをもって、社会全体があたたかくなれるといい。
体験を通して子どもたちは多くのことを学んだようです。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年3月12日)の情報に基づきます。