マッツ・ミケルセン投げキッス、「ハンニバル」ヒュー・ダンシーと「東京コミコン」降臨 ─ 極寒の雨中撮影エピソード【写真50枚】
ポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2024」が2024年12月6日に幕張メッセで開幕した。最終日となる12月8日のオープニングを飾ったのは、ドラマ「ハンニバル」のレクター役マッツ・ミケルセン&ウィル・グレアム役ヒュー・ダンシーのセレブステージ。マッツはステージに登場するなり“指ハート”で客席を沸かせ、「東京に戻ってこられて、みなさんの顔を見られ、声を聞けることがうれしい」とコメント。今回が初来日となったヒューも、「マッツとこの場所に立ててよかった」と笑顔だ。
2024年は、「ハンニバル」シーズン2の放送から10周年。シーズン2では全エピソードのタイトルが懐石料理のコースになぞえられていたことから、MCの杉山すぴ豊は「今年、この2人が日本に揃ったことが奇跡」と語る。
マッツ・ミケルセン&ヒュー・ダンシー、「東京コミコン2024」ステージに登場!
マッツから挨拶がわりの指ハート— THE RIVER (@the_river_jp)
好きな日本食を尋ねられると、ヒューは「昨日の夜に神戸牛を食べました。本当においしくて、好物のトップに入りました」。マッツは「日本食はなんでも好きで、神戸牛はすばらしかった。僕は寿司も大好きで、どれだけでも食べたい、毎日でも食べたいです」と言う。
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シーズン2を撮影した当時の思い出を問われると、マッツとヒューはともに最終話「Mizumono(水物)」のラストシーンを挙げた。
ヒュー「思い出深いのは、間違いなく最終話のラストシーン。キッチンで、アビゲイル・ホッブス(演:ケイシー・ロール)とマッツがいて、血まみれの場面です。じつは最近見返したんですが、撮影はとても大変で一晩中かかったんです。このシーンを最後にシーズンを終え、家に帰りました。とても美しいシーンで、見事な締めくくりだったと思います。」
マッツ「(シーズン2の)最終話を楽しみにしていました。なぜなら、僕らが望んだ通りの結末だと思ったから。最後に僕がキッチンをきれいにして外に出ると、降り注ぐ雨で顔が洗われる──あのシーンを撮るのが本当に楽しみだったんです。だけど撮影の日は(気温が)マイナス30度で、雨がとんでもなく冷たかった。しかも、訳あって50テイクも撮らなければいけなくて。そういう意味でも思い出に残っています。」
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「ハンニバル」以前にも『キング・アーサー』(2004)で共演していたマッツ&ヒュー。しかし、ヒューは「ハンニバル」の撮影現場ではじめて会った日のことを鮮明に覚えているようだ。
ヒュー「マッツは僕よりも遅れて撮影に参加したんですが、トロントで深夜に撮影をしていたら、マッツがセットを見に来たんです。ハンニバルの衣裳を着ていて、良いセーターで、まるで教授みたいだった(笑)。僕のほうは血まみれだったので、“なるほどな”と思いましたよ。撮影の初日から、これがどういう作品なのかを彼は教えてくれたんです(笑)。」
一方のマッツは、イギリス人であるヒューの“英語スキル”に驚いたことを明かす。「最初に共演したとき、“あれ、アメリカ人だっけ?”と。(演技では)アメリカ英語をしゃべり、またイギリス英語に戻るので驚きました。脚本を読むと、(ウィルは)アメリカ人だと書いてあるんですよね。そうだ、僕たちは役者だったんだと(笑)」
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「ハンニバル」といえばグロテスクな死体や殺人の表現もポイントだが、マッツは「限界がないし、非現実的でおもしろかった」という。ヒューも「最高でした。見事な造りの死体を見るのも楽しかった」と同調し、自身が殺害シーンを再現するくだりについても「作品のハードな部分と楽しい部分を象徴している。僕の心配は、真面目な顔をしながら後ろ向きに歩くことだけでした」と語った。
マッツといえば、東京コミコンでの来日時にはデンマーク語を教えてくれることでもおなじみ。しかし、「“会えてうれしい”のデンマーク語を教えてほしい」というファンの要望には少し悩むような表情を見せた。ヒューが「言ったことがないんだね」と冗談めかすと、マッツは「(デンマーク語に)そういう表現がなくて」と説明。ひらめいた言葉を口にするも、思わぬ難しさに観客が苦戦する様子に、「これも同じ意味だから」と投げキッスを送った。
マッツ・ミケルセンのデンマーク語講座
今年は「会えて嬉しい」に挑戦したけど……ちょっと難しいので投げキッスに— THE RIVER (@the_river_jp)
今後のマッツは、『ライオン・キング:ムファサ』(12月27日公開)と『愛を耕すひと』(2025年2月14日公開)という2本の出演作が日本公開を控える。マッツは「それぞれまったく異なる映画です」と前置きし、それぞれの見どころを教えてくれた。
マッツ「『ムファサ』はオリジナル版『ライオン・キング』の前日譚で、ムファサとスカーの過去を描いています。ありうるかぎり最高の、シェイクスピア的な物語だと思います。演じたキロスは悪いライオンだと言われるけれど、私はそうじゃないと思う。
また、『愛を耕すひと』は頑固な男の物語で、彼には大切なものが見えていない。それは、自分の幸せよりも戦いの勝利を望んでいるから。史実をもとにした歴史劇ですが、とても現代的な作品で、誇りに思っています。」
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また、ヒューはテレビドラマ「LAW & ORDER」に2022年から出演しており、現在も新シーズンの撮影中。今回も撮影の合間に来日したため、「一昨日の夜に日本に着いて、もう今夜には飛行機に乗ってスタジオに向かいます。来年の春まで撮影が続くんです」と語った。「また日本に来たいし、神戸牛のレストランにも行きたいですね」
最後に、ヒューは「来ていただいてありがとうございます。日本のみなさんが温かく迎えてくださって本当にうれしい。また戻ってきたいと思います」とコメント。マッツも同意し、「みなさんの温かさと寛大さ、歓迎してくださる心にいつも驚かされています。またお会いできるのが楽しみです」。最後に2人は熱いハグを交わし、笑顔でステージを去った。
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「東京コミコン2024」マッツ・ミケルセン&ヒュー・ダンシー ギャラリー
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©︎THE RIVER東京コミコン2024 開催概要
©2024 Tokyo comic con All rights reserved.会期2024 年 12 月 6 日(金)11:00~19:00
7 日(土)10:00~19:00
8 日(日)10:00~18:00 ※開催時間は変更となる可能性があります。会場幕張メッセ(〒261-0023 千葉県千葉市美浜区中瀬 2-1)1 ホール~5 ホール
※ホールは変更となる可能性があります主催株式会社東京コミックコンベンション、東京コミックコンベンション実行委員会イベント内容・国内外映画、コミックなどの最新情報公開
・企業出展(限定・先行商品の販売、グッズの展示など)
・実際に映画で使用されたプロップ(小道具)や、レアグッズの展示
・最新技術を使った様々なコンテンツの体験
・海外セレブ俳優との交流
・ステージでのライブやパフォーマンス
・コスプレイヤーとの交流、コンテスト
・漫画家やイラストレーターの作品展示や販売、「アーティストアレイ」お問い合わせ先東京コミックコンベンション事務局 info@tokyocomiccon.jp