マーベル、『ブレイド』衣装を使わなかったので『罪人たち』に売った ─ 「ほぼ原価で買取させてもらった」
『ブラックパンサー』ライアン・クーグラー監督とマイケル・B・ジョーダンが再タッグを組んだ『罪人たち』では、実は企画停止中のマーベル・スタジオ映画『ブレイド』の衣装が活用されていたという。
『罪人たち』プロデューサーのセヴ・オハニアンが米に明かした。『罪人たち』で衣装デザイナーを担当したルーカス・カーターが、マーベル『ブレイド』にも携わっていた縁だ。
「その映画は、結局撮影されなかったんです」とオハニアンが話すように、『ブレイド』は現在、事実上の棚上げ状態となっている。製作発表から6年が経つ同企画は相次ぐ監督降板や製作遅延に見舞われ、現在は闇の中で眠っている。
「ある時点で、『ブレイド』は『罪人たち』と同じような時代を描くことになっていた」とオハニアン。『罪人たち』は1930年代が舞台だ。によれば『ブレイド』のとあるバージョンの脚本は、確かに1920年代を描くとされていた。
『ブレイド』衣装が『罪人たち』に渡った経緯を、オハニアンはこう説明する。「彼女はその時代の衣装を一式持っていたんです。、“明日にでもこういう映画を撮りたんだけど”と聞いてみたら、マーベルは親切にも、ほぼ原価で衣装を買い取らせてくれたんです」。
購入した衣装はエキストラたちが着用。ジョーダンら主演俳優たちは映画オリジナルの衣装を着ているという。
ちなみに1920年代設定時の『ブレイド』からは、衣装の他にも二次活用すべきものがあるかもしれない。撮影のために巨大な列車のセットを建造したが、こちらも使用されずじまいだということだ。
『罪人たち』は公開中。