TOTO女子バスケットボール部 接戦制し、リーグ初優勝 11連続得点 1点差の逆転劇
茅ヶ崎市を拠点とするTOTO女子バスケットボール部が1月12日、社会人バスケットボール・女子東日本SB2リーグの最終戦に勝利し、初優勝を飾った。これに伴い、2月28日から青森県で行われる高松宮記念杯全日本社会人プレミアムチャンピオンシップに出場する。
昨年6月から行われていた同リーグ。TOTOは12勝1敗の首位で最終戦を迎えた。対戦相手は、来年度から国内トップのWリーグへの参戦を発表している三井住友銀行。勝利すれば文句なしの優勝だが、5点差以上をつけられて敗れると得失点差で優勝を逃す、まさに大一番となった。
試合はTOTOがリードしていたものの、第4クォーター残り3分50秒で相手に連続3ポイントシュートを決められるなどして逆転を許す苦しい展開。それでもキャプテンの小関梨帆選手は「焦りはなかった。どんな相手が来ても(ポイントガードとして)ボールを運べる自信があった」と振り返る。最後のタイムアウトでは、ヘッドコーチの指示を聞く前に選手同士が「どう動くべきか」について自然と話し合っていたという。
怒涛の追い上げ
すると、残り2分40秒58対65からTOTOが怒涛の追い上げを見せる。清田陽香選手がゴール下に切れ込んでシュートを決めると、その後も立て続けに3ポイントを沈め、花田亜衣選手のシュートでついに同点に追いつく。ディフェンス面でも相手の速攻を長埜美柚選手がゴール下でブロックしたほか、小関選手の守備が相手のファールを誘うなど得点を許さず、流れを完全に引き寄せる。残り40秒でリバウンドから富林乃慧選手が逆転のシュートを決めるなど、終盤の2分で11連続得点をあげた。
相手の最後のシュートがリングに届かず、71対70で試合終了。ブザーが鳴るとベンチや観客席は歓喜に包まれた。
最優秀選手に選出された長埜選手は「ベテランが牽引し、若手がサポートしてくれ、思い切りプレーできた。たくさんの応援が力になった」と感謝を語った。
アマチュア最高峰を決めるチャンピオンシップでは、初戦で都道府県リーグ全国優勝チームと対戦する。小関選手は「自分たちのプレーを貫き、一戦を大切に戦いたい」と話した。