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渓流ノベザオで海のルアー釣りに挑戦【愛知】ワームで最大21cm頭にカサゴ20匹キャッチ!

TSURINEWS

ノベザオにワームをつけて仕留めた21cmカサゴ(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

寒波と雪代で水温が8度台まで低下した伊勢湾奥。釣れるのはカサゴ程度だが、反応は激渋。重いジグは嫌い、軽いと効率が悪い難しい状況。そんな中、寒さが緩んだ2月16日夜、三重県四日市市の霞ケ浦ふ頭で釣行を試みた。

ノベザオにワームをつけて根魚釣り

さすがに中層以深の水温上昇は期待できないので、今回は陽気に誘われて浮いてくるであろう浅いレンジの魚に照準を絞る。

狙うのは岸壁のオーバーハングや堆積したカキ殻など、比較的水面に近いレンジ。足元の釣りなので、今回はノベザオを使って攻略していく。

足元の釣りなら短ザオでもいいのでは?と思うだろうが、カサゴはヒットすると根に潜る習性がある。もし岸壁の下に潜られたら、短ザオでは手も足も出ない。しかし長ザオなら、ヒットと同時に沖に誘導することでそれを回避できる。

スタートは午後6時半。潮位も高いので、サオは2.7mの渓流ザオを選択した。仕掛けはミチイトフロロカーボンライン0.8号をサオいっぱい。その先に1gのジグヘッドを結び、メバル用のピンテールワームをセットしただけの簡単なものだ。岸壁際にそっと落とし込み、あとはカーブフォールで探っていく。

当日のタックル(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

カサゴをキャッチ

ところが、予想に反してアタリが出ない。それでも丁寧に探っていくと、ラインが真下まできたところでようやくコツン。どうやら魚のレンジはかなり深いようだ。

そこで体を屈め、サオ先を水面に突っ込んでみるとヒット。15cmにも満たないチビカサゴだが、リールを使わないダイレクトなファイトは楽しさ満点だ。同様のパターンで3匹キャッチしたが、さすがにこの姿勢は足腰にこたえる。

釣果は小型中心(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

サオを変えてカサゴ追加

そんな訳でサオを3.6mに変更。これなら立ったままでヒットレンジまでルアーを送り込める。お世辞にも高活性とは言えない状況だが、これでポツポツとアタリが出るようになった。

ミスバイトやバラシも多発したが、開始から1時間半でようやくのツ抜け。とはいえ最大でも15cmほどと、サイズは微妙だ。

ワームを丸のみするヤツも(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

場所移動で21cmのカサゴ手中

そんなときは移動するに限る。次のポイントは車から少し歩く場所。サオ抜けになっているだろうと期待を込めて投入すると、早々にヒットだ。しかし、これも15cm級。

それでも周辺を入念に探っていくと、ふとラインが止まった。明確なアタリはないが、おそらく居食いだろう。すかさずサオを起こすと根掛かりのような手応え。やらかしたかと思ったが、わずかに生命反応がある。

急いでサオを沖に向けて魚を誘導すると、今日一番の重量感だ。慎重に浮かせて無事にキャッチしたのは、この日の最大寸となる21cm。このサイズになると、ノベザオでのファイトはスリリングで実に楽しい。

当日の最大は21cm(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

最終釣果

その後も9時まで周辺を探り歩き、全部で20匹のカサゴをキャッチ。久しぶりに数釣りが楽しめた。カサゴは成長が遅く、しかも定着性が強いため魚が入れ替わらない。いつまでも釣りが楽しめるよう、積極的なリリースをお願いしたい。

これから3月に入れば寒さが緩み、多彩なターゲットが狙えるようになる。すでに一部の河川ではバチ抜けも始まっているので、今後の状況に期待したいところだ。

停泊船周りは好ポイント(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年3月7日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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