児童作成 大会に地域住民 大津の歴史 カルタで学ぶ
「龍馬はねおりょうさんと夫婦だよ」。大津町の信楽寺に眠る坂本龍馬の妻・おりょうは、地元児童にとっておなじみ。読手が札を読みあげると歓声とともに取札を叩きつける音が鳴り響いた。
大津小学校の3年生は2月19日、地元に根付いた創作カルタの大会を同校体育館で開催した。保護者や地域住民60人が訪れ、児童とともに競技を楽しんだ。
取り組みは総合的な学習の一環。カルタを作成する過程で地域と触れ合い、親しみを深めることを目指した。児童らは町内会や商店に取材を行い、気になった歴史や施設を題材に句を考案。「沼だった蛇沼会館昔はね」といった地域に残る字名や、「卒業生秋山翔吾野球選手」のように地元出身の著名人を題材にするなど46枚の札のテーマは多岐に及んだ。
大会を終えた児童は「遊ぶ人に大津のことを好きになってもらえるように作った。もっとたくさんの人に知ってほしい」と笑顔を見せた。