何を言ってるかわからないと思うけど、テーブルが全部「水」のカフェに行ってきた / 東京・渋谷「RURU SHIBUYA」
テーブルとは、一般的にはモノを置くために存在するものである。飲食店であれば料理や食器を置くのに不可欠。立ち食いなら椅子がなくても成り立つけど、テーブルなしのお店となると、持ち帰る以外に手はないだろう。
昨年12月末、東京・渋谷の商業施設サクラステージに「水テーブル」のカフェがオープンしたそうだ。お店に行くと、テーブルが全部水! 何を言ってるかわかんないと思うけど、とにかくテーブル一面が水なんだよ! こりゃ一体、どうなってるんだ!?
・水のテーブルだと!?
渋谷サクラステージ(Shibuya Sakura Stage)は2024年7月、渋谷区桜丘町にオープンした大型商業施設である。
以前はこの辺、何があったんだっけなあ? 数年でこの周辺の景色は一変してしまって、もう何がどこにあるのかさっぱりわからん! 待ち合わせの目印のひとつだった、モヤイ像も移動したらしく、もしもこの先ハチ公像が移動することになったりしたら、都内在住でも余裕で迷子になってしまうよ。
それで、行く予定のお店「RURU SHIBUYA」はサクラステージの2階にあるんだけどね、この施設が複雑な造りをしてるんですわ。施設は道路を挟んで「シブヤサイド」と「サクラサイド」の2つに分かれていて、大きい方がシブヤサイド、小さい方がサクラサイド。
2階にあるっていうけど、どこにあるの? フロアマップを見ると、施設は妙な造りをしていることがわかる。店は2階の1番奥。初見じゃ絶対迷うよ、ここは。
ああ、ここか~。カフェというより美容室みたいな印象。外に丸椅子が並んでいるところを見ると、週末とか混み合うのかな。入店待ちの長い列ができるんだろうなあ。
入店すると、まずは先に注文してお会計。和モダンテイストをコンセプトにしているので、ドリンクは抹茶ラテやほうじ茶ラテ。スイーツには羊羹を模したテリーヌなどを提供している。
で、注文を終えて端のカウンター席につくと、目の前に見えるのは水! 一面水が張ってある、これが水テーブルか!
オーダーの番号札をテーブルに置くと、半分沈みます。
で、お店を利用する際の注意事項がこちら。席は60分制で、テーブルのディスプレイには触れないようにとのこと。またテーブルにモノを落としたら、スタッフに声をかけるようにとある。
普通のお店のように、うっかりスマホなんて置いたりしたら、そのまま水没なので要注意だ。
写真ではわかりにくいので、動画(GIFアニメ)でご覧ください。こうなってます。
構造上、どうなっているかというと、1番下の層に砂紋が敷いてあり、その上にガラス。さらにその上に水が張ってあるのだ。
で、注文した品がどのように置かれるのかというと、こうです。
まるで水の上に浮いてるみたいだ! たしかにこれは水テーブル!
当然ながら浮いているわけではなく、ガラストレーの上にガラスのコースター・皿が置かれているので、水上に浮いて見えるという仕組みです。
画像の明暗を少しイジってみると、よりわかりやすいだろう。
この日本庭園のようなテーブルは「濡山水(ぬれさんすい)」というのだとか。 “枯” 山水を水で表現しているから “濡” ということのようだ。ちなみにお店は鎌倉にもあって、こちら渋谷は2号店にあたる。
さて、注文したのはハートのラテアートが可愛らしい「ほうじ茶ラテ」(税込950円)。
それから黒い塊は「溶岩石チーズケーキ」(税込1000円)だ。
こんなに黒いのに、味はしっかりチーズケーキ。中にはフルーツが入っています。
すごく面白いお店なんだけど、ひとつだけ気になることがある。
それは、グラスを持ち上げる度に底の水滴が落ちること。コースターがあるとはいえ少しだけ水に浸かっているので、飲もうとして持ち上げるとポタリ、ポタリ……。多少濡れても構わない服なら気にならないだろうけど、濡らしたくない場合は雫(しずく)が落ち切ってから飲もう。
いずれにしても面白いお店なので、機会があればぜひ! 週末は混雑するだろうから、平日が狙い目かも。
・今回訪問した店舗の情報
店名 RURU SHIBUYA
住所 東京都渋谷区桜丘町3-4 渋谷サクラステージ SAKURAサイド2階
時間 11:00~20:30 (L.O.20:00)
定休日 なし(施設に準ずる)
参考リンク:Shibuya Sakura Stage
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24