<五島列島流・超簡単川釣り>のススメ エサはどの家庭にもある食材でOK?
私の住んでいる五島列島・福江島は、日本屈指の「釣りの聖地」として知られています。
釣り好きの芸能人もよく訪れるほどの人気スポットで、海釣りばかりが注目されがちですが、筆者があえてオススメしたいのは「川釣り」です。
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「川釣り」といっても、本格的に道具を揃えて行うものではなく、1000円ほどの安い釣り竿と“とあるエサ”が揃えばすぐに始めることができる、<五島列島流・超簡単川釣り>。筆者が小学生の頃は、友人と放課後に集まって、日が暮れるまでこの川釣りをしていたものです。
先日、十数年ぶりに友人と川釣りに行ってきました。そのときの様子をレポートします。
島民流? 川釣りの簡単エサ作り
まずは魚を釣るためのエサを作ります。用意するのは、薄力小麦粉と水だけ。
作り方は超簡単で、薄力小麦粉に水を垂らして、ひたすらこねるだけですが、水が多すぎるとベチャッとなってしまい、逆に水が少なすぎるとパサパサになり、釣り針に付けて水面に垂らしたときにすぐに取れてしまいます。
ベストな水加減は「表面に少しひびが入っている程度」。
今回は、小学生の頃からこのエサを作ってきた「プロ(友人)」にお願いして作ってもらいました。
五島の秘境「ニタン(大原川)」で川釣り
エサが用意できたら、早速釣りのポイントへ。
今回筆者が向かったのは、五島列島・福江島の大原地区にある「ニタン(大原川)」です。
ここは少し本道から逸れた山道の先にあるということもあり、地元の人でも知らない方が多い隠れスポット。筆者も友達に教えてもらうまでは存在を知りませんでした。
エメラルドグリーンに澄んだ水がとても美しいことに加え、周りは山に囲まれており、思わず深呼吸をしたくなるほどの自然で溢れています。
水面を覗き込んでみるとたくさんの魚影が見えます。
試しにエサを投げ入れてみると、すごい勢いで魚たちがエサを奪い合っています。これは期待ができそうです。
先程作ってきたエサを針の先端にくっつけて、いざ、竿を振ります!
魚がエサを咥えた瞬間、竿先にはしる「ビビっ!」という一瞬の合図にタイミングを合わせて、竿先を上に大きく持ち上げ針を食わせるだけ──。ですが、この釣り方は一瞬でエサを取られてしまうため、1匹釣るのも至難の業。
しかし、上手くタイミングを合わせて釣れたときは、他の釣りではなかなか味わえない高揚感が脳を埋め尽くします。
釣れた魚は……
筆者も友人にタイミングを教えてもらいながら、7回目の投入でようやく釣れました。
釣れたのは……。
カワムツでした。写真では分かりにくいのですが、そこそこの大きさです。
水面に写っている魚影の中でも、一番大きい個体を釣り上げることができました。
五島列島は海釣りだけじゃない
五島列島で育ってきた筆者が、小学生の頃にみんなで遊んでいた<五島列島流・超簡単川釣り>。
「エサの臭いが苦手……」「子どもと釣りをしてみたいけど、釣り経験がない……」
そんな人でも、この川釣りであれば、誰とでも楽しむことができます。ぜひ五島列島でチャレンジしてみてくださいね。
(サカナトライター:ティガ)