給食でおなじみ「さかなっつハイ!」40周年の感謝をイワシへ 子供たちの人気者・かわちゃん作の歌も発表
10月4日が「イワシの日」だったことを、皆さんはご存じだろうか。
1(い)0(わ)4(し)で、イワシの日。1985年に制定され、今年で40周年になる。
この年には、他にもイワシに関係するものが生まれている。
東洋ナッツ食品(本社:兵庫県神戸市)が手掛けるおやつ「さかなっつハイ!」だ。
カリッとしたアーモンドとあっさりした脱脂ピーナッツ、国産のカタクチイワシがミックスされた甘辛い味付けの〝健康おやつ〟。学校給食にも採用されているので、「これ好きだった!」と懐かしむ読者もいるだろう。
そんな「イワシの日」と「さかなっつハイ!」、2つのアニバーサリーを祝う「イワシにありがとうフェス」が、25年10月4日に神戸で開催された。
さかなのおにいさんと一緒に
4日の神戸は、あいにくの雨。しかし、「イワシにありがとうフェス」は会場を屋内に移し、にぎやかに行われた。
集まったのは元気いっぱいの子供たちだ。
子供たちが心待ちにしているのは、イベントのスペシャルゲスト。
「さかなのおにいさん かわちゃん」さんだ。
イラストや音楽、イベントやメディア出演などを通して、子供たちに魚の生態や環境についてを「オモロく」伝える活動をしているかわちゃんさんは、子供たちの人気者。
「かわちゃーん!」と大きな声で呼びこまれた後、笑顔で手を振りながら登場すると歓声が上がり、会場の熱気は最高潮に。
続いてスタートしたかわちゃんさん出題のクイズショーも、大盛り上がりとなった。
クイズの内容は、イワシや海の生き物に関するもの。子供たちはいっせいに手をあげて答えようとするなど積極的で、中には大人も舌を巻くほどの知識を披露する子も。
将来、この子達の中から新たな〝海のプロ〟〝魚のプロ〟が生まれるのかもしれない。
イワシはどっちを向いて泳ぐ?
「イワシにありがとうフェス」では、「イワシの日」に合わせて公開されたオリジナルソング「さかなっつHigh!?弱くて優しいヒーロー?」(作詞・作曲:かわちゃん)のMVもお披露目された。
MVでは、「さかなっつハイ!」のイメージキャラクターである赤い蝶ネクタイを付けた黄色い小魚「さかなっつくん」と一緒に、黄色い「さかなっつくんなりきりTシャツ」に身を包んだ子供たちが軽快なダンスを披露。
「ハイ! ハイ!」と合いの手を入れながら踊りだしたくなるパートもあれば、聞き入ってしまうようなパートもあり、そして全体を通して元気づけてくれる1曲だった。
「イワシにありがとうフェス」では空欄ありの歌詞カードが用意され、参加した子供たちはこれを埋めるために真剣に耳を傾ける。この歌の歌詞に含まれる「基本右向きに泳ぐっす♪」といった、カタクチイワシの豆知識は、彼らの頭に刻みこまれたことだろう。
ところで......このイベント、なぜ「イワシにありがとうフェス」なのか?
実は、雨じゃなければ、小魚のゆりかごとなる藻場(もば)を増やすために沿岸の海底に有機肥料を投入する「施肥」を見学する予定だったのだ。
今回は「施肥」の実施は無かったが、フェス冒頭にMCから解説を行った。施肥は後日、東洋ナッツ食品の担当者が漁師と共に行うそうで、その際に使う肥料袋に、フェスの参加者が描いてきていたイラストを貼り付けるという。
施肥は、水中や海底付近の栄養分が増やし、イワシなど小魚の成長や増加につながると考えられている。神戸・須磨では昨年から定期的に行われているんだとか。
フェスに参加した子供たちが大人になるころ、須磨の海はどうなっているのだろう?