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“ハウルコンビ”倍賞千恵子&木村拓哉、きらめく横浜の街を腕組みデート『TOKYOタクシー』本編シーン

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“ハウルコンビ”倍賞千恵子&木村拓哉、きらめく横浜の街を腕組みデート『TOKYOタクシー』本編シーン

山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』が、11月21日(金)より公開される。このたび、“ハウルコンビ”の親密な関係性を思い起こさせる、すみれ(倍賞千恵子)と浩二(木村拓哉)の旅路を映し出した本編映像が解禁となった。

たった1日の旅が、二人の人生を変えていく

長きにわたり日本映画界で活躍し続け山田監督作品には欠かせない名女優・倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉。さらに、蒼井優、迫田孝也、優香、中島瑠菜、イ・ジュニョン、笹野高史など多彩な豪華キャストが集結した。

タクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)は、ある日85歳の高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。人生の終盤を迎えたすみれは、「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と浩二に頼み、幼少期から現在まで人生のターニングポイントとなった思い出の場所を寄り道することに。タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、初対面の浩二に、喜びと悲しみを織り交ぜた壮絶な人生を語り始める。そんな“たった1日の旅”が偶然出会った二人の心、そして人生を大きく動かしていく—。

映像では、最初はギクシャクしていたすみれと浩二が、“たった1日の旅”の終盤で、特別な絆へと結びつく瞬間を映し出している。華やかな横浜の繁華街を歩く中、すみれが「ねえ、浩二さん。腕を組んでもいいかしら、あなたと」と嬉しそうにお願いすると、「どうぞ」と腕を差し出す浩二とのやりとりは、壮絶な人生を歩んできたすみれの孤独と、それを受け止める浩二のやさしさが交差し、穏やかな表情で歩く2人の姿からはあたたかい余韻を感じさせる。浩二と出会えたことへの感謝と、旅の終わりが近づく切なさを感じさせ、長年にわたり人々の機微を描き続けてきた山田洋次監督ならではの繊細で心温まる人間ドラマが凝縮された場面となっている。

2004年公開のスタジオジブリ映画『ハウルの動く城』でソフィーとハウルとして出会った当時を振り返り、倍賞は「あの時はひとりずつアフレコする予定で、木村さんとは色々なお話ができなかったです。鈴木敏夫プロデューサーにお願いして、1日だけ一緒の場面でアフレコしました」と、木村と顔を合わせてコミュニケーションを取るためにスケジュールの調整をプロデューサーに直談判していたことを告白。そんな倍賞の粋な計らいにより“たった一日”の倍賞と木村の同日収録が実現したが、このことを事前に知らされていなかった木村は「目の前にエプロンをしている宮崎駿監督がいて、下駄を履いた鈴木敏夫さんというプロデューサーがいて、ついに現れた倍賞千恵子さんとなったら、そりゃ話せないですよね」と当時を回顧。

どんなにプレッシャーのかかる仕事でもクールかつ真摯にこなし、“緊張とは無縁”と思わせる木村拓哉。すべてのセリフを暗記し、台本を持ち込まずに収録に臨むなど、声優初挑戦でジブリ作品の主人公を演じるというプレッシャーさえも原動力に変えてしまう完璧ぶり。そんな木村でさえ、大女優・倍賞千恵子、巨匠・宮崎駿、そしてヒットメーカー・鈴木敏夫という超大御所たちが集結した現場では、さすがに緊張で頭が真っ白になっていたという。

本作についてSNS上では、「ハウルとソフィーやないか!!!」「ハウルとソフィーが生まれ変わってまた出逢ったのかと思っちゃう」「わあ…なんか涙出そう」と大きな話題を呼んでいる。まるでソフィーとハウルが時を越えて現実の世界で再会したかのような、2人にしか生み出せない特別な雰囲気に包まれた本作に注目だ。

©2025映画「TOKYO タクシー」製作委員会

今回、「第55回ロッテルダム国際映画祭」Limelight部門(現地時間2026年1月29日~2月8日)に正式出品されることが決定した。同映画祭は、1972年に始まり、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭などと並ぶ重要な国際映画祭とされる映画祭。『海よりもまだ深く』(2016年/是枝裕和監督)、『ドライブ・マイ・カー』(2021年/濱口竜介監督)、昨年は『海の沈黙』(2025年/若松節朗監督)も出品された部門で、世界が注目する日本映画として、期待の声が高まっている。「Limelight部門」は、観客賞・NETPAC賞(Network for the Promotion of Asian Cinema=最優秀アジア映画賞)が対象となり、その年の映画界で注目を集めるハイライト作品で構成される部門。

本作の選考理由についてディレクターのVanja Kaludjercicは、「東京の街を縫うように走る一台のタクシー。その車内で交わされる、他愛もない、けれどどこか胸に残る会話が、運転手と乗客それぞれの人生をそっと記録していく——本作は、そんな“移動する時間の箱”のような映画です。窓の外に流れる光景には、東京の今と、変わりゆく日本の気配が淡く重なります。そして何より、この小さな物語を豊かに立ち上げているのは、山田洋次監督の静かな語り口と、倍賞千恵子、木村拓哉という二人の俳優の確かな存在感です。山田作品に受け継がれる、日常に宿る可笑しさと儚さ。その“日本的なやわらかさ”が、ふとした仕草や間合いの中に息づいています。物語が静かに幕を下ろしたあとも、どこか心の奥にやわらかい温度が残り続ける作品。その余韻は、観客一人ひとりの“TOKYO”の記憶と静かに重なっていくはずです」とコメントを寄せた。

©2025映画「TOKYO タクシー」製作委員会

『TOKYOタクシー』は11月21日(金)より全国公開

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