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豊かな食文化の架け橋へ。奈良県産小麦による小麦粉『古都麦(みやこむぎ)』誕生【旭製粉株式会社/桜井市】

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豊かな食文化の架け橋へ。奈良県産小麦による小麦粉『古都麦(みやこむぎ)』誕生【旭製粉株式会社/桜井市】

豊かな食文化の架け橋へ。奈良県産小麦による小麦粉『古都麦(みやこむぎ)』誕生【旭製粉株式会社/桜井市】

重みを増す小麦の存在感

“米穀”という言葉がある。

米とそのほかの穀物を示す言葉だが、国内外での生産・消費量としての視点で見ると、この“穀”の大部分を占めるのが小麦である。

米の年間消費量は国民一人当たり50.7kg(令和4年)で、60年前の年間118.3kg(昭和37年)という水準に比べ半減。

昨今の“米騒動”も、大手メディアやSNSによる過熱報道から数か月も経てば、様相一転。

これまでの騒ぎがまるで嘘のような有様でスーパーなど量販店でも大量に陳列されている。

一方、日本の小麦の年間消費量は一人当たり31.7kg(令和3年)。

消費量としては半世紀以上もの間あまり変動していないが、食肉や魚介類、加工品などの副菜が充実し続ける中で、パンやパスタなど多彩な形状で食卓を賑わわせる小麦の存在感はどんどん比重を増していると言えるだろう。

麦秋至(むぎのときいたる)

見出しの言葉は、二十四節季七十二候(古代中国で発案された季節の分け方)の1つで、現代の 5/31~6/4頃を指す。

麦作はそれほどまでに人の歴史に長く寄り添ってきた食文化であり、小麦の国内での起源は弥生時代にまでさかのぼるといわれている。

しかしながら気候条件や海外産小麦との流通価格のバランスなどの問題があり、国内での小麦自給率は17%(令和3年度)、県内ではわずか0.9%(令和5年度)と寂しいばかり。

そんな中、“豊かな食文化の架け橋”を社是とする奈良県桜井市の製粉会社『旭製粉株式会社』が、奈良県産小麦粉の普及に乗り出した。

奈良県産小麦粉『古都麦(みやこむぎ)』

国内の小麦粉消費量の中で約4割を占めるのがパン。

そんな小麦粉消費の主戦場ともいえるパン作りに適した小麦を普及させようと奈良県が新たに奨励した品種が「はるみずき」だ。

『旭製粉株式会社』(以下、『旭製粉』)は、これを機に新たな奈良県産小麦粉『古都麦(みやこむぎ)』(「はるみずき」100%使用)の生産をスタート。

さらには地域の生産者たちを取りまとめ、生産の安定性、および品質の向上にも力を入れている。

製粉会社のスタッフが地域の畑に出向き、実際の生育の現場で生産者のサポートをするといった事例はあまり見られるものではない。

“百の仕事をこなす”百姓が人口の7割を占めていたのはもう4~5世紀前の話。

各々が細分化されたそれぞれのフィールド(職域)の中で手一杯に働くのが現代社会のスタンダードだ。

自社サイクルを抜け出し、外に目と手と足を向けるのはなかなかできることではないように思う。

生産と製造のように隣り合わせの業界であったとしても、だ。

良い意味で横紙破りとも言えるこのエネルギーの原動力は一体どこから来るのか?

地域の食文化を醸成し、未来につなぐ

旭製粉株式会社の駒井さん(左)と石堂さん(右)

「一粒の麦死なずば、ただ一つにてあらん。 もし死なば、多くの実を結ぶべし」。

これは、聖書『ヨハネによる福音書』に出てくるキリストの言葉だ。

意訳を許していただければ、先人の努力こそがのちの繁栄の礎となるといった意味の言葉である。

麦つながりで…ということでもないが、今回の旭製粉の取り組みはまさに次代の奈良の食文化が進む道しるべの1つになるのではないだろうか。

製造業という1分野にとどまることなく、隣接した業界に積極的に働きかけていくことで、地域の食全体の活性化を目指す旭製粉。

「食材と食材をつなぐ小麦のように、生産者と調理する人、消費者をつなぐ商品になれば」と、語る旭製粉 営業部の駒井さん(写真左)はじめ、プロジェクトに携わるスタッフの笑顔には実に生き生きとした印象を受ける。

製造業者、生産者、加工業者、飲食店など、このプロジェクトに関わる人々の前向きなエネルギーが実を結び、そう遠くない未来に大きな流れを生んでいくことを期待したい。

奈良フードフェスティバル『シェフェスタ2024』にも進出!

県下最大の規模をほこるフードイベント、奈良フードフェスティバル『シェフェスタ2024』。

今回の『シェフェスタ』では10月14日(月祝)限定でプレミアムイベント『パンとスイーツの日』を開催する。

『旭製粉』はその『パンとスイーツの日』参加店舗8店舗中4店舗と、マルシェ出店の2店舗に『古都麦』を提供。

さらに『パンとスイーツの日』以外にも開催期間中は以下の店舗で『古都麦』を使用したアイテムが楽しめる。

奈良フードフェスティバル『シェフェスタ2024』での『古都麦』使用店舗

●メゾン フルリール(パン)
出店日:10月12日~14日、10月20日

●あのパン屋(パン)
出店日:10月12日~14日、10月17日~20日

●パンドゥキュイソン(パン)
出店日:10月14日、10月19日~20日

●アルション(パン)
出店日:10月14日

●浅草四丁目メロンぱん(クレープ生地に使用)
出店日:10月12日~14日、10月18日~20日

●SUGIMOTO CREPE(クレープ生地に使用)
出店日:10月12日~13日、10月19日~20日

10月17日(木)開催の『シェフズキッチン』では一流シェフが古都麦を使ったメニューを提供!

価格:3500円(税込) 食数:先着180食

期間中毎日、日替わりで一流シェフが出演する『シェフェスタ2024』のメインコンテンツ『シェフズキッチン』。

その『シェフズキッチン』に10月17日(木)に出演する『LA PIE(ラピ)』の久岡寛平シェフが、旭製粉の『古都麦』を使ったメニューを提供予定だ。

この日、この場所でしか味わえないスペシャルメニューの中で、『古都麦』がどのような風味を醸し出すのか。

是非ご賞味いただきたい。

古都麦のシュークリーム ヴァローナチョコレートとトンカ豆

こちらのシュー生地は『古都麦』100%使用

自家製天然酵母パンのサンドイッチ ヤマトポーク肩ロースのラケ、アイオリソース

こちらのカンパーニュブレッドには『古都麦』が一部配合されている

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