バドミントン界のニューヒロイン候補・宮崎友花、シングルス初の五輪金メダルへ上昇中
日本人では山口茜に次ぐ世界ランキング6位まで上昇
パリオリンピックのバドミントン女子シングルス金メダリストで、現世界ランキング1位の安洗塋(アン・セヨン、23=韓国)がヨネックスと4年100億ウォン(約11億円)規模のスポンサー契約を結んだと東亜日報が報じた。
韓国バドミントン界はもちろん、アマチュア種目全体でも過去最高額の大型契約という。安洗塋は3月の全英オープンなど今年もすでに5大会で優勝しており、「女王」の座に君臨している。
日本では第一人者の山口茜(28)が7月1日時点の世界ランキングで3位につけているが、進境著しいのが同6位にまで上がってきた宮崎友花だ。
2006年、大阪生まれの18歳。2022年に世界ジュニアで優勝し、2024年12月の全日本総合選手権を制して山口茜以来10年ぶりとなる高校生女王に輝いた。
今春に山口・柳井商工高を卒業し、実業団チーム「ACT SAIKYO」に所属。全英オープン準々決勝では山口茜との日本人対決に敗れたものの、その後もアジア各地で転戦しながら経験を積んでいる。
2028年ロサンゼルスオリンピックに向けてどこまで強くなるか楽しみだ。キュートなルックスで知名度ともに人気も上がっていくだろう。
シングルスでは奥原希望のリオ五輪銅メダルが唯一
日本のバドミントンは北京オリンピック女子ダブルスで5位入賞した小椋久美子・潮田玲子組、通称「オグシオ」の活躍で人気に火がついた。
2016年リオデジャネイロオリンピックでは髙橋礼華・松友美佐紀組、通称「タカマツ」が悲願の金メダルを獲得。2024年パリオリンピックでも志田千陽・松山奈未組、通称「シダマツ」が銅メダルに輝いた。
また、混合ダブルスでは渡辺勇大・東野有紗の「わたがし」ペアが東京、パリオリンピックで2大会連続の銅メダル。ただ、いずれも愛称で呼ばれたことから分かる通り、世界トップクラスでの活躍はダブルスが多い。
女子シングルスでは奥原希望がリオデジャネイロオリンピックで銅メダルを獲得したのが唯一のメダル。金メダルを期待された山口茜は東京、パリオリンピックともに5位に終わった。
男子シングルスで長らく世界ランキング1位に君臨していた桃田賢斗でさえ、交通事故に遭った影響もあり東京オリンピックでは予選リーグ敗退。世界トップクラスの輝かしい実績を持ちながら、オリンピックのメダルには届かなかった。
宮崎がシングルス史上初の金メダルを手にする日は来るだろうか。まずは今年8月にパリで開催される世界選手権に出場し、自らの実力を測りたい。3年後までさらなる成長を楽しみに待とう。
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記事:SPAIA編集部