浴槽の「ふたを閉めた状態」で放置するのがNGな理由「納得」「気をつける」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。お風呂場の汚れで、一番厄介なカビ。「掃除したのにもうカビが生えてる……」その原因は、掃除の仕方や頻度に原因があるのかもしれません。ここでは、お風呂場がカビの温床になる、やりがちな「NG習慣」を3つご紹介します。
NGその1.お風呂場の小物を洗わない
毎日使うイスや洗面器、じつは思っている以上に汚れています。しかし、お風呂場の掃除と言えば、浴槽や床を優先的にやりがち。イスなどの小物のお手入れは、つい後まわしにしがちなんです。
その結果、わが家の風呂イスにもひどくカビが生えました。こびりついた湯アカや石けんカスを放置すると、ヌメリやカビの原因になります。
見た目ではわかりにくいけれど、裏返してみると底面や側面がカビだらけ……なんてことも。
イスや洗面器の清潔さを欠かさないためにも、お風呂掃除のついでに洗う習慣をつけましょう。使ったら浮かせて収納すると、水はけがよくなりカビができにくくなりますよ。
NGその2.浴室掃除を週1以上空ける
忙しい日々だと、ついサボりたくなるお風呂場の掃除。しかし、掃除の頻度が空きすぎると、気づかぬうちにカビが定着してしまいます。
特に壁の下部やドアパッキンなど、“ひざより低い位置”に要注意! 目が届かず、水が溜まりやすいスポットなので、ひっそりと隠れカビが繁殖しがちです。
掃除を後まわしにしがちな方は、「週1」ではなく、「3日おきに軽くリセットする」くらいの気持ちでお手入れをしましょう。
NGその3.風呂ふたをつけっぱなしにする
浴槽にお湯を張ったまま、ふたを閉めた状態で放置していませんか? この状態では、湿気がこもってふたの裏に水滴が溜まります。
その結果、雑菌が繁殖してカビが広がってしまうんです。凹凸のあるタイプや折りたたみ式のふたは、余計に水が溜まりやすいので要注意。使用後は開けて立てかける、軽く水滴をふき取っておくなど、“ひと手間”がカビ対策につながります。
少しの気配りで、カビ知らずのお風呂場に
イスやふたなど、毎日使うものこそ清潔に。こまめな掃除と湿気対策が、カビの発生を防ぐカギになります。手間をかけすぎず、続けやすい習慣づくりが理想です。
見落とされがちなポイントを見直せば、あの頑固な黒カビともサヨナラできるかもしれません。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア